5本目の「ローズ
ホワイト ピンク」は
ひなまつり回。
亡きお母さんとの約束で
ひなまつりにはできるだけの
ことをしてあげよう、と
毎年張り切るお父さん。
冒頭は2人でお雛様を
飾りつけています。
ひなまつりといえば
桃の花がつきもの。
知世「桃の花って
咲き終わったら
あの大きい桃の実が
なるの?」
お父さん「これは花桃って
いって 果樹の桃とは
別の品種だから」
会話してるうちにふと、
お父さんは花桃の咲いている
ところを見に行こうと
知世ちゃんに話します。
ところで知世ちゃんの言う
「三人官女の一人が持ってる
持ち手の長いミルクパン」は
長柄(ながえ)といって
お酒を注ぐ柄杓ですね。
小学生だと柄杓(ひしゃく)も
縁がないか……。
それはそれとして
小旅行に出かけた
知世ちゃんとお父さん。
お弁当とお茶とお花見
団子を用意して列車の中。
着いたと思ったら
綺麗な景色の中で
何かに躓く知世ちゃん。
知世「三人官女の
(略)ミルクパン……
の大きいやつ?」
そこにあった、と
やって来たのは
叔母のゆりこちゃん。
何故かお父さんの担当編集、
北原さんとアリスカフェ
姉妹も皆「三人官女」の
格好です。
知世「みんな
何やってるの!?」
困惑しながらも
「でも二人入ると
四人官女になっちゃう」
「おひな祭りはとっくに
終わったよ!」
ツッコミを忘れない
知世ちゃん……。
左大臣は元区長さん、
右大臣は宇佐見さん……と
知世ちゃんのよく
知っている人ばかり。
お父さんはお内裏様、
そしてお雛様は……
知世「……お母さん?」
お母さんに膝枕されて
嬉しそうな知世ちゃんに
涙出ました……。
結局夢オチで、知世ちゃんは
列車の中で目を覚まします。
でも綺麗な景色に喜んで
知世「楽しーい!
来てよかった!」
お父さん「知世に
見せてあげてって
言われたような気が
したんだ」
お父さんとお母さんの
出会いは桜の下だったと
知っていると
ラストのお父さんの
モノローグ
(薄桃色の春霞の向こうに
いつも君がいる)
が、よりしんみり
します……。
※無印11巻 EPISODE.49
「プリムローズ ヒル」
続きます。