昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

河惣益巳『蜻蛉(せいれい)』その3

この作品はとにかく
情報量が多く、様々なキャラと
勢力があちこちで動いています。

・弥夜姫とその一行が旅の途中。
(彼女のお付とアマーラ姫、
クーラン姫)

・捕らわれていた弥夜姫の父王が
解放され、尚和国へ帰国の船旅中。

8巻末で無事尚和国に辿り着き、
お迎えが目の前まで来ています。

・弥夜姫の兄の一人で尚和国の
第二王子、朔弥(さくや)と
その叔父の「地基」(ちき)の旅。

目指すは皇太后の故郷。
地基と彼女は面識が
あるようでしたが……。

・弥夜姫を追いかける亡国の貴公子
コンビ、アルデシールとナガルの旅。

アルデシールは金髪碧眼で
ペルシャ風。

ナガルの滅ぼされた故郷・
アムド国はチベットっぽい。

・海で死亡した(ことになってる)
弥夜姫たちの死を悲しんでいる
皇太子とその妃一行も、
帝都へ戻る途中。

弥夜姫たちと仲の良かった
二人の姫君は脱走の共犯で、
悲しむフリをしています。

妃候補の一人、
梨花(イファ)姫は
何も知らされておらず、

チャンスばかりに傷心の皇太子に
アピールするのですが
かえってウザがられています。

仮病を使ったら優しく
置き去りにされたので

慌てて馬に乗って駆け出す
バイタリティは結構好き……。

お付きの女官・順恵(シルヘ)も
彼女が馬に乗れたことを
知らなかったりと
意外と謎が多い。

個人的にはいいぞもっと
やれと思ってます。

彼女の父、安寧国(アンニョンこく)の
王太子や呪術師たちも
暗躍します。

・皇城では皇太后が自分の
一族の姫君・零姫を、
皇太子の正妃として
迎えています。

※彼女の独断ではなく、
そういうしきたりになっている。

しかし皇太后と零(リィン)姫の
意味ありげな会話がとても
気になるところ。

零姫「もしこの虯王朝が
存続に値しないのであれば
失えても致しかたないでしょう?」

基本は中華ファンタジーですが
弥夜姫周りは日本風、

イスラム風、中央アジア
チベットなど様々な史実や
伝承文化が混ざってなんとも
壮大な作品になっています。

これからどう展開していくのか
すごく楽しみです。

続きはまたそのうちに。