どんどんダークでドロドロな方向へ
突き進んでいく『薔薇王の葬列』
そんな中、作品に癒しを与えてくれていたのが
ランカスター家のエドワード王子でした。
ちゃんと有能だし、傲慢な部分もあるのですが
リチャードが絡むと、ものすごく愛らしい
恋する男の子になる。
特にコミックス5巻、捕らわれたヨーク家の長兄
エドワードを救出すべく、リチャードが女装して
やって来た際、全面的に協力します。
ランカスター側も長兄が解放された方が
得策なので、利害は一致していたとはいえ
嬉しそうに「何でも買ってやるぞ♪」と
ドレスやブローチをすすめる姿は
ただただ無邪気で微笑ましい。
リチャードの方は「利用できるならちょうどいい」
としか思っていないのに……(涙)
ヨーク家に勝利した後、リチャードを妻にすると
決めていたエドワードですが
その前に母親の命令で妻をめとることになります。
相手はリチャードの幼なじみのアン。
アンの父・宰相のウォリックがヨーク家の
長兄エドワードと仲違いして
ランカスター側についたための
政略結婚でした。
しかしこの二人、変なところで意気投合し
初夜の夜に、自分の方がいかに相手より
リチャードが好きか熱く語り合うことに。
これはこれで仲良くなれるのでは……と
読者も二人も思っていましたが
頼りにならない夫ヘンリー6世に代わって
ランカスター家を支えてきたラスボス母、
マーガレット王妃はそんなに甘くない。
母親の目の前で初夜とか
嫌すぎる……!!!
しかし頑張った甲斐あって、アンはエドワードの死後
そっくりな息子を生みます。
リチャードの息子として……。
(本人も黙認)
エドワードjrは、
髪の色こそアンと同じですが
顔も、リチャードが大好きなところも
エドワードそっくりで切ない……。
不穏なフラグが山ほど立っているのは
無視して、ただただjrの幸せを祈るばかりです。
作者もエドワードがお気に入りなのか描きやすいのか
番外編やおまけマンガにと、死んだ後も
たびたび登場しますね。
いいぞもっとやれ(何卒お願いします)