昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

菅野文『薔薇王の葬列』その2

本日、最新刊11巻が発売されましたので
語ってみようと思います。

『薔薇王の葬列』(13~)は15世紀英国の
バラ戦争時代を舞台に、主人公であるヨーク家の
三男リチャード(実は両性具有)の愛と野望を
描く作品です。

何でバラ戦争かというと、赤いバラを記章に使う
ランカスター家と、白いバラを使うヨーク家が
王位を巡って争ったから。

詳細は省きますが、現在はヨーク家が勝利して
平和が訪れたはず……でした。

ところが今度はヨーク家内部で争いが起き
次男のジョージが謀反の疑いで獄中死。

長男で王のエドワードは若死にし、
現在、リチャードが摂政となって幼い王子に
代わって政治を取り仕切っています。

そしてそれを喜ばない勢力が
前王の妃を担ぎ出して
リチャードを除こうと……という

エンドレス内輪揉め(史実)開始。

リチャードの味方は彼の体の秘密を知る
腹黒メガネのバッキンガム公と

幼い頃からの忠臣ケイツビー。
(11巻は彼が表紙です)

もう一人、リチャードも誰も気づかぬところから
彼を護る謎の暗殺者ティレル

正体は「獄死したはず」のランカスター家
最後の王、ヘンリー6世。

お前が男として王として父親として
しっかりしていればこんなことには……!!!

やればできる子だったのがなお腹立つ!!!

……と、それはともかく

3人が3人とも、リチャードのことを
想っているのが実に少女マンガらしい。

もう一人、リチャードに片思いしていた
ランカスター家の王子エドワード
(ヘンリーの息子)は 
リチャードによって処刑されるという……。

こんなにモテモテなのに、めっちゃ怖い母ちゃんから
常に悪魔呼ばわりされてきたリチャードは
自分を卑下しています。

妻のアンとは元々幼なじみで仲良しでしたが、
父親との会話で(政略結婚としてなら)
結婚なんかしないと言ったのをリチャードが
たまたま聞いてしまい、

(やはり自分は嫌われ者だ……)と
アンと距離を置くようになる、悲しきすれ違い。

折角なので、このまま続きます。

薔薇王の葬列(11) (プリンセス・コミックス)

薔薇王の葬列(11) (プリンセス・コミックス)

 

 

薔薇王の葬列 10 (プリンセスコミックス)

薔薇王の葬列 10 (プリンセスコミックス)