昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

松井優征『逃げ上手の若君』その27(11巻感想4)

TVアニメ放送中です!!

主題歌が「逃げて勝ち
なのさ♪」と本編や
テーマをメインにしてるのが
今風ですね。

頼重のウザさが
改めて愛おしい……。

だいぶ間が空いたので
解説すると

関東庇番衆を破り、快進撃を
続ける時行軍の前に、
足利尊氏の弟、直義が
立ちはだかる。

直義(ただよし)は
両軍の目の前で時行に
問答を仕掛けます。

時行を言い負かすことで
「大人に叱られる
子供」の印象を作り、

戦場の主導権を握ろうと
しますが……。

ロボットアニメとかでも
敵味方問答しながら
戦ってるので、これは
日本の伝統(嘘)

最初は押され気味
でしたが、あるきっかけで
時行は冷静さを取戻します。

詳細は言いませんが

時行「気持ち悪いし
大ッ嫌いだ!!」

正しい理屈より
本気の感情の方が
よほど人を動かします。

直義だけでなく石田
三成とか、この辺りの
人が戦下手と言われる
所以な気がする……。

時行軍の士気を挫く
ことに失敗したと判断した
直義は素直に退却。

直義「途中まで
ついてこい」

「お前がいれば
後ろから射られる
こともあるまい」

頼重も許可を出して
しばらく同行する二人。

ここで直義が話したのは

・怒鳴ったのはただの
駆け引き。普段は
使わない。

・復興した鎌倉を灰にしたく
ないので、もし時行が
鎌倉奪還後に敗れても

市街での徹底抗戦は
やらないと約束
してほしい。

時行(表に出すのが
下手なだけで
この男なりの情がある)

時行だけでなく読者にも
それが伝わったところで

先程の問答パフォーマンスは
陽動で、別働隊を悟られずに
近づけるためとネタばらし。

時行「ずるい!!」

直義「これが大人だ
まあ頑張れ」

直後の回想シーンで
女好きの岩松さんに
ボロクソ言いながらも
(でも正論)

直義「その代り
戦場では好きに暴れろ
責任は私が取る」

岩松「ははっ それが
何より嬉しいですぜ」

主義主張が相容れなくても
彼を高く買っていて
好意を抱いていたことが
わかります。

それは時行に対しても……。

岩松さん、ホントに言動は
腐れ外道だったのに、
なんでこんなに泣けて
くるんだろう……

続きます。