昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

松井優征『逃げ上手の若君』その8(5巻感想続き)

ちょっと変だけど仲良しな
頼重と郎党との関係性が
描かれた直後、

国司の館では無辜の
民が国司に惨殺される
シーンが。

国司「冬は殺めて
反乱分子は言うに
及ばず」

枕草子が殺伐とした
内容に……!

こんな残虐な奴が敵の
親玉として攻めてくると
読者に印象付けた上で

北条時行の決起まで
あと四か月 最大最後の
前哨戦である!)

ナレーションも物語前半の
クライマックスだと
畳み込みます。

国司もちゃんと残虐な
だけの小物ではなく
後醍醐帝には忠臣であり、

そうさせるだけの
カリスマが帝にあったことも
ちゃんと描かれます。

今回の時行一党の
ミッションは伝令。

時行(絶対に捕まっては
いけない……
なんて難しい……)

すごく嬉しそうだ……。

そんなんだから変な
尾ひれがつくのでは?
(正論)

背後の弧次郎との
落差にじわじわきます。

「戦場では顔を隠せ」って
弧次郎は万が一の場合……?

という不吉なフラグも
仕込まれます。

戦場での三大将の個性も
色々すごい。

「お前はまだ あのお方の
本当の恰好良さを知らない」

海野(うんの)様を語る
武士たちの顔がなんとも
絶妙……。

海野「鎌倉武士は三十歳まで
童貞を貫くと
修羅になるのだ」

言ってることは痛々しいのに
異様にカッコいい!不思議!!

そして時行最大の
ピンチを救ったのは……!!

??「信濃仮面ッ 参上ッッ!!」

??「説明しよう信濃仮面とは」

主君があんなトンチキな
言動してても揺るがない
郎党の皆さんの篤き忠誠心……。

貞宗「自分で諏訪と言っとるぞ
設定を守れ!」

ちゃんとツッコんでくれる
目玉おじさんはさすが
礼儀作法の達人です。

状況は二転三転しますが
遂に瘴奸の奇襲で
諏訪方の敗戦が確定。

「楠木殿にでも
戦を教われれば
良かったのにな」

破れたとはいえ時行は
重要なヒントと、諏訪郎党
たちの篤い信頼を得ます。

亜矢子父・望月殿も
大雑把ですが頼りに
なる人物でした。

ところで望月家家訓

「首を持ちかえるまでが
遠足です」

……鎌倉武士って
もしや日本中が島津一族
みたいなものなの……?

怖すぎるんだが!!!

そして続きが楽しみです!!