第一巻、本日発売です!!
詳細はボカしますが
ネタバレにご注意ください。
サブタイにも毎回入るので、
日本史のテストでそこだけは
間違えませんね……!
『逃げ上手の若君』(21~)は
滅亡した鎌倉幕府の遺児、
北条時行(ときゆき)を
主人公にした歴史漫画です。
貴種流離譚は物語の王道
ですが、松井先生の手に
かかると唯一無二の
味わいに……。
「さあ 天下を取り返す
鬼ごっこの始まりですぞ!」
実際、この手の話の序盤は
逃げる&追っ手を退ける
ことが最優先で
仲間を集め、反撃に出るまで
多少の時間がかかるもの。
(下手するとそこで話が
終わりかねない)
そこを「鬼ごっこ」と
まるでそれがメインのように
出してくる辺りがやはり
天才……(何目線?)
第一話冒頭での時行は
逃げ隠れするのだけは上手だが
父親同様「お飾りの王」と
なる以外のことを誰も
期待していない、と言われて
います。
しかし時行はそれでもいいと
考えていました。
時行(私は……この鎌倉が
好きだ)
(地位も栄誉も別にいらない
この街で生きていければ
それでいい)
しかしある時、未来が
見えるという胡散臭い
神官・諏訪頼重から
「十歳の時に貴方様は……
天を揺るがす英雄と
なられまする」
と言われます。
相手にせず去った時行
でしたが、一か月後
鎌倉幕府は滅亡、
時行は全てを失います。
諏訪頼重とその郎党と共に
彼の領地・諏訪へと逃げる
最中、
突然頼重は時行を敵の
ど真ん中へと突き落とし……。
幼く可愛い、優しい少年が
「生存本能の怪物」
というギャップが素晴らしい。
あとツッコミの才能も
冴えわたってる。
前作の渚くんといい、
「可憐で中性的なショタだが
恐ろしい化け物でもある」子が
作者の大好物なのか……?
(Xも女の子だけど
そんな印象)
また、ラスボスに当たる
足利尊氏もとんでもない
化け物として描かれます。
コミックス描き下しで
ダニを見つめながら
(そう言われてもどれが
どれやら)と困惑してる
姿が妙に可愛い……。
折角だから続きます。