昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

大西巷一『星天のオルド~タルク帝国後宮秘史』その5(2巻感想2)

アリスターシャは得意の
踊りでアルを魅了し、
共に閨房へ入りますが

アル「感じるふりは
やめてもらっていいかな?」

アリスターシャは冷感症で
先帝との夜伽でも死体を
抱いてるようだとまで
言われていたのでした。

がっくり肩を落とす
彼女でしたが
アルは自信満々に

アル「今宵 僕が教えて
あげよう! 本物の性の
悦びというものを!」

アルは得意の閨道術で
彼女の氣の流れを
良くしようとします。

劇画タッチになって
様々な奥儀を試したのに
「冷え症は治ったと
思います」程度の感想。

脱力するアルを
眺めながら

アリスターシャに
当然の疑問が沸きます。

(男の人は女が感じる
姿をそんなに見たいの
かしら)

(私には見たいものも
欲しいものも何も
ないけど)

アルの結論は、彼女は
「生まれつき性感
そのものを持たない
体質」

それが君の正常だと
言われても

落ち込むばかりの
アリスターシャ。

アル「性の悦びだけが
幸せじゃない

君はまだ本当に
好きなもの愛するものを
見つけていないだけだよ」

優しく諭されても
気持ちは晴れず……。

彼女の事情がどうあれ、
アルには(ユエリーの体を
治すため)氣を分けてくれる
女性が必要です。

詳細は分からなくても
アリスターシャは夜伽相手が
必要なことだけは理解し

連れてきた侍女たちに
「アル様を一番喜ばせた
者に宮妃の座を譲る」と
宣言。

三人の侍女は降ってわいた
好機に飛びつきます。

全てを諦めて去ろうとした
アリスターシャですが
ふと胸の高鳴りを覚えて
戻ると……。

(いよいよアリスターシャとの
本番なのかと思ったら)

アルとユエリーが
愛を交わす姿を前に

アリスターシャ
尊い……)

※アルとユエリーの最中の
会話から、二人の事情も
知った上での感想。

アル「アル様 私
見つけました……

私の心と身体が求める
幸せの形を」

まさかの腐女子への
目覚めというオチ。

なんて幸せそうな笑顔だ……。

アリスターシャにはめでたし
めでたしですが
不穏な伏線も仕込まれます。

続きはまたそのうちに。

2巻コミックスの帯の
アオリ文句、ウソは
言ってないけどさ……。