昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

大西巷一『星天のオルド~タルク帝国後宮秘史』その4(2巻感想1)

第2巻、発売中です!

記念に語ります。

詳細はボカしますが
ネタバレにご注意ください。

大雑把なあらすじ:

架空の国、タルク帝国の
後宮を舞台にした
エロコメディ。

大量の美女に囲まれると
言うと羨ましい話ですが

後宮は主人公のアルを憎む
異母妹シェハルダーラが
国母として牛耳っており、

絶対服従を押し付けようと
してきます。

それに対抗する手段として

実はアルは閨道術の達人
という設定。

気の流れが読めるため、
女性の体の状態が分かる
→攻略法もわかる。

また、性技で女性を籠絡する
だけではなく、

女性側が抱いていた悩みや
不満を解決することで好意を
抱くオチになっています。

アルの真の目的は自分を慕う
あまり、去勢して宦官と
なった少年、ユエリーの

(女たちから吸った気を体内に
注ぐことで)失った陽茎を
再生させるという設定も
秀逸。

アルの優しさを示すと同時に、
女たちが妊娠、出産すれば
本人も女も用済みとなることを
防ぐことができます、

1巻では情熱的な踊り手の
カタリアナと勇ましい女戦士・
ムパパを虜にしたアルに

2巻では更なる刺客が
送られます。

表紙にも登場するバレリーナ
(作中ではバリョーエフ)の
美しき踊り子、儚げな美女の
アリスターシャ。

彼女を推薦したのは
後宮の古参、モリー
シャルノワレット・カドゥナ。

(腹黒年増のマリー・
アントワネットを連想
してください)

後宮の全員がシェハルダーラの
意のままではなく、

従いつつも腹に一物ある存在が
いることが明かされます。

シェハルダーラの腹心、
ライシャとの会話シーンで
互いの本音モノローグが

ライシャ(出たわね
腹黒妖怪年増女)

モリー(貧民あがりの
女狐が図に乗って)

犬猿の仲の二人は
アリスターシャが皇帝を
満足させるかどうかを
賭けます。

満足させれば300金貨、と
言い出したモリー
ライシャの条件は

失敗したら二人とも
宮妃を引退すること。

実はアリスターシャには
後宮の女として重大な
欠点がありました。

色魔の皇帝が気づかない
わけはなく、モリー
追い出す好機だと

シェハルダーラたちは
期待しますが……。

続きます。