零くんの駒の軽やかな
動きに翻弄される
二階堂くん。
二階堂(スゲェっつーか
カチンとくるっつーか)
将棋知識がない読者でも
絵にされると状況が
わかりますね。
元気いっぱいのジャック
ラッセルにまとわりつかれて
折角の重装備がただの重荷に……。
そしていつの間にか
バラバラだった駒は
(砂煙の中から蜃気楼のように
巨大な要塞が姿を見せはじめる)
田中(まとまって来たね)
スミス&田中さんもそれに
気付いて解説を始めます。
田中(いつもは何を考えているのか
わからん将棋だが……)
(--今日はなおいっそう
微塵もわからん)
(だが 明るい)
微笑む田中さんのシーンで
涙出ました。
※田中さんは零くんの
亡き父と奨励会で同期だった。
追い詰められる二階堂くんは
必死で反撃の手を思案します。
そこで師匠の言葉が脳内に……。
(背すじをのばせ)
コレは二階堂くんの過去
回想に入るエピソードと
いうだけでなく、
読者にも役に立つ知識
です。
息苦しくなると視界も
狭まるし、前かがみの姿勢は
よくないよね……。
ちなみに1巻5話、
二階堂くん初登場回では
零(まずゆっくり
息を吸い込む
浅い息は視界を
狭くする)
と、零くんとの
天丼にもなってます。
この時は「二階堂
さん」呼びだったのにな……
(しみじみ)
師匠の教えで二階堂くんが
リフレッシュしての反撃に
田中(ズルズルっと
流されていかないのが
二階堂くんの良さだね)
スミス「ええ!!
オレの好きなとこです!!」
1巻当時からスミスは
二階堂くん好きだよね……。
しかし二階堂くんの反撃すら
零くんの掌の上。
敵わないと思いながらも
諦めず……
それを受ける零くんの
少年の表情にも
涙止まりませんでした。
ここはぜひ読んでほしい!!!
背景が2人が子供時代に
出会った場所、
「夏休みこども将棋大会」に
なるのも素晴らしい演出。
二階堂くんは病弱なので
勝負の後はぐったりするのも
いつものことではありますが
零くんが付き添ってくれてる……。
(ほっこり)
この回を読むときは
1巻5話も一緒に読むと
より感慨深いです。
続きはまたそのうちに。