デイモスが美奈子の骸を
持って来るのを黄泉の国で
「待つ」役割のヴィーナスですが
長い連載の間で、彼女の
心情も変化します。
今回はその話を。
(本体は牢獄から動けず、
化身である白い蝶や幻が
人間界に現れます。
序盤は実に強気。
1巻:美奈子の額に
刃を突きたてる。
怒るデイモスに対して
ヴィーナス「この腐り果てた
体よりましだわ」
美奈子の死体を引きずって
戻ってこいと勝ち誇りますが
能面の裏に貼られたお札が
刃を止めていました。
(「能面の祈り」)
3巻:死神に美奈子を
連れてくるよう頼む。
(「死神の誘い」)
4巻:いたずらで女神時代の
自分に美奈子を乗り移らせる。
(「爪紅の神話」)
心に余裕があった頃……
(遠い目)
5巻:顔が醜くなった女性に
美奈子を殺すようそそのかす。
その後も醜い女、不幸な
身の上の女にはシンパシーを
感じて助けたりします。
6巻:回想シーンでこのままでも
いいと弱気な発言してデイモスに
怒られる。
(「叛逆の園」)
7巻:人形のお初が、人間の恋人と
心中に成功したのを称賛。
(「人形心中」)
(デイモス! 決して
あなたを美奈子などに
渡しはしない!)
しかし別の回で弱気も見せます。
(あなたを信じて
待ってます……)
(「雪おこし」)
8巻:顔にやけどを負った
女を助けようとするが……。
女は男を繋ぎとめるために
わざとやったのだと知って
ショックを受けます。
(「白い蝶の哀歌」)
9巻:デイモスに媚薬と
偽って毒薬を渡すよう
提案されるが、拒否する。
(「オリンピアの媚薬」)
11巻:不幸な身の上の女が
幸せになるのを邪魔する。
(「愛の化石」)
本当に気の毒な話すぎて
つらい……。
16巻:美奈子に化けて
デイモスに白い蝶の入った
箱を焼くように言う。
(「恋の重荷」)
デイモスは拒否しますが
愛する人を試した自分を
嫌悪し、落ち込みます。
17巻:「信じて待ってます……」と
すっかりか弱く大人しくなる。
(「真夜中の霊歌」)
結論:デイモスが約束果たさずに
ぐずぐずしてるから悪い!!
続きはまたそのうちに。