『腐女子交流記』(17~)は
SNSきっかけで出会った
29歳のOLオタ子と17歳の
女子高生フジョ美との
交流を描いた4コマ漫画。
オタク、腐女子あるあるを
コミカルに描きます。
十代とアラサー、両方の
視点で描かれてるのが特徴。
それにより年齢関係ない
オタク・腐女子の特性も、
ジェネレーションギャップも
出せます。
ソシャゲの課金、痛バッグ、
2・5次元舞台にコラボカフェ、
ツイッター……。
29歳のオタ子ですら
隔世の感を禁じ得ないくらいだから
昭和のおばちゃんなど
遠い目をするほかない……。
歳は離れてても、フジョ美の
嗜好や絵柄は古め設定なので
オタ子と趣味が合います。
(著作権的な意味でも)
曖昧にボカしてありますが
二人とも90年代後半くらいの
作品が好きなようですね。
話が盛り上がりながらも
オタ子がR18の話題を
出さないよう気をつけてたり
R18の本を買ったフジョ美が
高校卒業まで預かってほしいと
オタ子に頼んだりと、線引きが
しっかりしてるのが実に今風です。
(18禁表示は年齢制限でなく
そう書くことで読者の興味を
引くおススメポイントだった……
そんな時代もありました)
フジョ美視点で読むと
大人のオタ子は購買力が
違う=部屋は宝の山!
自分がドハマりした時には
リアルタイムを過ぎていて
同人やグッズもない作品が
「受け取れ当時の
アンソロの山!!!」
「突然の供給の大洪水!!」
オタクの夢では?
なおあらゆるカプ・性癖が
ごった煮状態だったため
「地雷持ちへの配慮は!?」
「当時のアンソロに
そんなサービスないよ!?」
(以下、いかに無法地帯
だったかを熱く語るオタ子)
そもそも二次創作のアンソロ
(今ならR18マーク確定)が
商業誌から出てて、
中学生でも普通に買えたん
だからなぁ……。
あれが腐女子の入り口に
なった人は多いでしょうね。
比較的若いオタクからしたら
(昔ってそうなんだ……)
比較的古参からしたら
懐かしさと同時に
古傷を疼かせつつ
(今時はそうなってるのか……)と
しみじみする作品です。