慈悟郎「(試合に)勝ったら
どこにでも就職するがいい」
一見、折れたかと思わせておいて
対戦相手に用意したのは
フランス最強の女子大チーム。
三つ葉女子側も
相手やら試合の段取りやら
何もかも丸投げしたのに
「勝ち抜き戦じゃない!
ひどい!」はないだろ……。
しかし意外に健闘し、
勝負は二勝二敗で
大将の富士子さんへ。
今の彼女の実力なら
勝ってしまうのでは!?
と不安に陥る祐天寺監督に
周囲を焚きつけ、富士子さんを
応援させてガチガチに緊張させる
お祖父ちゃんの見事な策士っぷり……。
富士子さんをリラックス
させろと風祭さんが
アドバイスした時の
花園「この試合が終わったら
お茶飲みにいきましょ──!!」
風祭「バ……バカかこいつは!!
今更お茶に誘ってどうするんだ!!」
(緊張がほぐれる富士子さん)
この流れ最高でした。
ポイントリードした富士子さん
でしたが、お祖父ちゃんの
以降は逃げるだろうという
予想を覆し
「一本取る柔道」を続けますが
今一つ技が決まりません。
「なんで……!?」と
焦る富士子さんにお祖父ちゃんが
アドバイス。
慈悟郎「左の引きが甘い!!」
「この勝負、一本取って……
勝てィ!!」
柔の就職を潰したい気持ちより、
愛弟子が自分の柔道を貫いて
いるのを応援したい気持ちが
勝った名場面です。
師匠を信じた富士子さんの
師弟愛も素晴らしい。
富士子さんが勝ったことで
柔は念願の鶴亀トラベルへの
就職が決まるのでした。
鶴亀トラベルの社長は
悪い人ではないのですが
金メダリストを預けられるかと
いうと不安になるタイプ。
それを松田さんに言わせることで
散々邪魔してきたお祖父ちゃんに
ヘイトが向かないのは
巧いと思いました。
そして遂にさやかさんが
復活……!!
お祖父ちゃんは富士子さんを
(さやかさんが指名してきた)
全日本選手権に出すよう推薦。
柔が富士子さんを一人で
さやかさんの矢面に
立たせるわけはない……という
計算でしたが、柔は仕事で
北海道ツアーに同行する
日程と試合が重なってしまいます。
続きます。