昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

蛭田達也『新・コータローまかりとおる!』帝真紅郎

オリンピックが熱いので
柔道話を。

 帝真紅郎(みかど しんくろう)は
『新』から登場するキャラの一人。

資産家の御曹司で
通称バカボン

第一柔道部の伊賀くんに
過去の試合で負けて以来

彼に執着し、常に盗撮している
ストーカーキャラ。

(伊賀くんも知っているので
功太郎相手に決め技を
出し渋ったことがありました)

柔道の実力は本物ですが、
年中アホなことばかりやって
場を引っ掻き回します。

所属チームの勝利のため、
他校から有名選手を
引き抜くのはよくある
ことでも、

全員自分と同じ髪型、
長い前髪を上にはねあげる
クセまでも同じタイミングで
させる意味は……。

挙句、チーム敗退が決まると
ヘリから札束をばらまいて
観客たちを買収しにかかり、
サドンデスを要求します。

試合中、格下扱いしていた
三四郎が手ごわいことを知って
険しい表情だったのが
やがて笑顔を浮かべるように。

※試合中に笑い続けたら
反則らしいです。

(でも審判が極端流嫌い
なのでスルー)

ここは気弱な三四郎
「怖い……でも楽しい!」と
成長を見せる熱いシーン
でもあります。

結局負けてしまい
「練習試合でもよければ」と
伊賀くんにフォローされ

帝「気がつかなかった……!!
その方法があったとは……っ!!」

アホだ……。

 三四郎に敗けた後は
彼にもつきまとうように
なります。

(いじめられっ子なのを知って)

三四郎「ガッカリしたでしょ……?」

帝「違う!ビックリしたんだ!!
きみの境遇があまりにも──
伊賀くんと似ているんでな!」

このエピソードはメタ的には
伊賀くんの過去回想の
入り口の役割ですが

「その程度の奴に敗けた」と
プライドが傷ついてもおかしく
ないのに、

「よほどイジメられっ子と
相性が悪いということになるな……」

こういう台詞が出るあたり
憎めない奴です。

個人的に多古VS三四郎戦で
両手で前髪を上に掴みあげて
見入ってるシーン、大好きです。

ギャグ色が強いのもあって
格闘技漫画」の中に
カウントされづらいですが

素晴らしい名作なのでぜひ
この機会に読んでほしい!!