昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

浦沢直樹『YAWARA!』その3

この頃のライバルキャラは
お嬢様・お坊ちゃんが定番
でしたが、

本作の「柔道での」初ライバルは
大柄で陽気なジョディと
いうのも一風変わってます。

(さやかさんは風祭さんを
巡る恋のライバルではあるけど
柔道の実力は未だ不足。

また柔が柔道に本気でない
ため、ケンカ腰で来られても
響かないのもある)

自分と戦うために懸命に
日本語を覚えようとする
ジョディに心打たれ、
試合に応じた柔。

しかし試合中ジョディが
ケガをしてしまい、
勝負はお預けに。

ジョディと再び戦うと
約束してしまった柔は

お祖父ちゃんの望み通り
世界大会へ参加するため
試合に出続けます。

しかも短大受験の
日程も近づいているため
受験勉強もしなくては
なりません。

このエピソードは柔が
勝って当然の試合なので
読者に緊張感を与える
ためですが

連日徹夜の受験勉強って
今は絶対ダメって
言われるやつ……。

24時間戦えますかって
時代でしたからね(遠い目)

ジョディがいい人なので
柔も彼女の頼みを断れず、

後のテレシコワとの因縁も
生れるというメタ的にも
便利なキャラです。

またこの頃には巨乳カメラマン
加賀邦子も登場、

松田さんにべったり
くっついて三角関係の
一角を担います。

松田さんの上司が
男女雇用機会均等法」とか
言ってるのが時代を反映してますね。

睡眠不足が原因で試合中に
手を痛めてしまい、テスト用紙に
書き込むにも鉛筆が握れない、
というピンチに

松田さんが鉛筆ごと固定するため
手にバンダナを巻いてくれて
それで書けて合格、というのは

いい話だけど色んな意味で
昭和っぽいエピソードです。

今バンダナ持ち歩いてる人は
海堂薫くんくらいじゃないかな……。

(※鉛筆って書いたけど
正確にはシャーペンです)

そして柔が短大生に
なったということは
富士子さんが登場!!

ソウルオリンピックでは
応援する側でしたが

柔道をやめるつもりの
柔を引きとめるため

短大に柔道部を作り、
メンバーを集めます。

身長が伸びすぎてしまって
バレエを断念した設定、
今なら175越えの
女性ダンサーも可能かも……?

続きます。