昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

浦沢直樹『YAWARA!』その14

松田さんに復帰宣言した際の

柔「あたし、松田さんの
記事を見て……」

ここは聞こえてないのが
心憎い演出です。

ここまで聞こえてたら
完全に心が通じ合った
ことになりますからね。

柔は言葉通り稽古を再開し、
富士子さんを大泣きさせます。
良かったね……!

柔の復帰戦はお祖父ちゃんの
作戦により、オリンピックの
キップを賭けた一回勝負に。

富士子さんの体のことも
考えてのことだから
なんという策士。

その頃、柔の職場の柔道場に
突然テレシコワが現れ、
柔に勝負を挑んできます。

テレシコワに驚く羽衣課長の
リアクションが楳図かずお調……。

二回重ねて来た時は
声出して笑いました。

テレシコワはソ連崩壊後、
オリンピックに出れるかどうかも
わからない状態。

だから勝負しろ、と
意気込んできてるのに
腕取って抑え込める
お祖父ちゃんすげぇ……。

結局柔もテレシコワも
本調子でないので勝負は
お預けに。

おしるこ屋で無表情に

テレシコワ「甘い……」
「しょっぱい……」
と言ってたのに

一縷の望みを賭け、ロシアに
戻る際にフルシチョフ

「オシルコ食べて行こう」
と言うのがいい……。

松田さんからテレシコワが
日本でのコーチとしての就職を
蹴ったと聞いてお祖父ちゃんは

ソ連時代はロボットのように
柔道をやっていたが、今は
ハングリー精神を持った1人の
人間として這い上がってくる」
(意訳)

「これまで以上に
おそろしい存在に
なりよるわい!!」

的確な分析を見せるかと
思えば、TVカメラの前で
さやかのコーチが虎滋郎だと
バラしてしまいます。

マスコミは猪熊家に殺到、
柔母も遂に知ってしまいます。

しかし反応は
「お父さん、生きてて
良かった──!!」

こういう性格の人じゃ
なかったらとっくに
離婚して出てってるよね……。

昭和だからこそ成立する
「良き妻」な気がします。

柔母「柔が、お父さんが
相手だと思って
手かげんするような
ことをしたら、

今度こそお父さん
ずっと帰ってこないと
思うの。」

そう言われては柔も
覚悟を決めるしかありません。

続きはまたそのうちに。