昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

浦沢直樹『YAWARA!』その15

柔、富士子さんが復帰に向け
稽古を頑張ってる頃、

さやかさんも稽古に
明け暮れていました。

疲れ果て、膝の上に倒れ込んで
眠るさやかさんを見つめる
風祭さんの優しい表情と

無防備なさやかさんの
寝顔のシーン好きです。

風祭さんは変顔続きなので
たまの二枚目顔に貴重な効果が……。

あと花園くんは教職課程が
取れず留年していました。

学業、仕事、育児、富士子さんの
稽古の相手とか無茶なスケジュール
すぎる……

そして遂にバルセロナオリンピック
出場を賭けた体重別選手権が開催。

松田「本気の目だ!」

この言葉通り、一回戦から
柔はフルスロットル。

一年のブランクを感じさせません。

富士子さんは苦戦するものの
なんとか勝ちを拾っていきます。

柔道はじめたばかりの頃は
「怖い~~ひぃ~~~」と
いかつい相手に怯えてばかり
でしたが、

実績を積むと流石にそれで
引っ張れないので一皮剥けるために
「母親」キャラになったのかも。

そして柔・さやかの対決
直前、まだ富士子さんの
試合中に突然の

虎滋郎「ただいま。」

柔母「おかえりなさい。」

主人公抜きで長年に渡る
家庭問題が解決している……!

富士子さんは熱戦の末、
バルセロナ行きを決めます。

ついでに風祭さんも、
さやかさんが勝ったら
柔のもとへ走ると決意。

マリリン「なんかブツブツ
言ってる」

ナンダ「すごく顔色が悪い」

知り合いから見ても
不審人物……。

試合直前、他の会社の記者から
加賀邦子がさやかさんの秘密
特訓を覗いていたと聞いた
松田さん。

邦子「さやかさんと風祭さんが
エッチしてただけ」

その一言で答えに思い
当たりますが、時既に遅し。

メタ的に主人公側に知られちゃ
駄目だけど、読者にはあらかじめ
ほのめかしておく、という伏線は

「見たけど何かわかってない、
もしくはその重大性に気づいてない」
キャラの視点を使うことがお約束。

例:敵の危険な兵器を
通りすがりの子供が見る。

プロ意識皆無な彼女
だからこそ、寝技とすら
気付かないとという

エピソードが成立する
わけですね。

折角だから続きます。