昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

浦沢直樹『YAWARA!』その22

オリンピックで大勢の人が
柔を応援する中、
唯一「勝てっこない」と
否定する男が一人。

1巻で柔が憧れていて、
誤解したお祖父ちゃんに
突撃されたモテ男・錦森。

芸能界デビューしたものの、
既に落ち目になっていて
自覚がある分、やさぐれ気味。

「あんなの(テレシコワ)に
勝てるほど世の中甘く
ねえんだよ」

皮肉な目で柔の試合を
見ていますが次第に変化が……。

もう本当に名場面しかないよ!!!

テレシコワ「柔道、こんな
楽しかった、はじめて……」

彼女から手を差し出すのも、
涙が柔の顔を頬を伝うのに
泣き顔は描かれないシーンも
泣けました。

慈悟郎「銅メダル獲ったら
アンミツおごってやる」

(意訳)

お祖父ちゃんのフォローも
素晴らしい……。

彼女もお祖父ちゃんの
立派な弟子ですよね。

そして決勝戦はジョディと!!

主人公の初期からいるライバルで
しかも大柄で陽気なキャラと
最後に戦うことになるって
結構珍しいのでは……。

白熱する戦いに錦森も遂に
嫌がっていた仕事に向かい、
観客の歓声もヒートアップ。

松田さんは柔の巴投げを
初めて見た時から脳内で
鳴り響いていたという歓声が
本物になった!!と涙ぐみます。

試合会場だけでなく日本中が
柔の試合に熱狂している!!と
台詞のみで語られてるのに
納得してしまうのがすごい。

柔の試合に触発されて
さやかさんも張り切ります。

さやか「日本へ帰って
すぐにトレーニングに
入ります!!」

新婚生活は……?

表彰台での穏やかな表情の
テレシコワが大好き……。

新聞の見出しでは柔一人の
アップでしたが、ジョディと
テレシコワが揃って柔の腕を
上げてるの胸アツなシーンですよね。

バルセロナオリンピック後は
柔と松田さんのラブコメ
決着がつきます。

アメリカに長期取材に行くことが
決まった松田さん。

出発の日、柔は国民栄誉賞
授賞式で……。

仁谷沢首相=宮沢首相なのが
時代を感じます。

最終回はリアルタイムで
「おめでとう松田さん!!」と
友人たちとはしゃぎまくった
ものです。

しみじみと名作ですよね
『YAWARA』……!!