ソウルオリンピック直後、
慈悟郎お祖父ちゃんの
一言から
「5才の時に自分が父を
投げ飛ばしたから、家族が
めちゃくちゃになったんだ」
そう思い込んだ柔は
柔道をやめると決意。
やっと怪我も治って、
結婚式で浮かれてるジョディに
いきなりそんなこと言うの
気の毒すぎる……。
柔を柔道に引きとめたい
富士子さんは花園くんに
相談、高校時代の話を聞いて
「短大に柔道部を作れば
再現できるかも」と仲間を
集め、慈悟郎お祖父ちゃんに
コーチを頼みます。
いい人だなぁ……。
この辺りからは富士子さんが
主役と言っても過言では
ないでしょう。
大人になってから読むと
夢破れて失意の日々を
送っていた彼女が
柔を応援する側として
心に再び熱を灯し、
自分が試合をする
当事者側になり、
破れた夢すら糧にして
大きく成長していく過程が
実に涙腺にきます。
この当時、バレエ経験のある
柔道家というアイデアは
本当に新鮮でした。
まだ富士子さんの才能に
慈悟郎お祖父ちゃん以外
気付いてない頃、
負けた試合相手が
「今の技、大内刈り
だったよね!?」
「どこから足が飛んできたか
わからなくて……」
っていうシーンが才能開花の
前フリとして素晴らしい。
体が柔らかいのは
元バレリーナだからと
読者は知ってますが
ここから富士子さんが
大きく変化していくと
誰が予想したでしょうか?
柔道部メンバーは何とか
集まったものの、
およそ頼れる人材には
ほど遠く……。
キョンキョンの頑張りには
心打たれました。
南田さんは男にフラれた
ストレスを解消でき、
後に婦人警官になりますが
柔道経験&優勝実績は
就活に相当有利だったのでは?
四品川さん、ダイエットとか
痩せたとか言ってる時は
アホの子みたいだけど、
就活に関しては普通に
しっかりしてましたね。
マリリンはまぁ……
お色気担当だから
(目をそらしながら)
このメンバーをなんとか
試合できる形にした慈悟郎
お祖父ちゃんはやはりすごい。
そして富士子さんの願い&
慈悟郎お祖父ちゃんの計画
通り、
柔は練習試合会場へ駆けつけ、
後日の女子団体戦へ出ることに
なるのでした。
続きます。