昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

浦沢直樹『YAWARA!』その11

鶴亀トラベル側はライバルの
本阿弥トラベルから大口取引先を
奪い、柔がさやかを負かして
大喜び。

反面、本阿弥トラベルの
新社長に就任したばかりだった
風祭さんには大ダメージが。

さやかさんとの結婚話が
彼女が負けたことで
流れたから±ゼロ……?

しかしさやかさんが山籠もりで
不在になったのをいいことに、
柔に積極的に迫ろうとします。

羽衣係長は当初は松田さんに
好意を抱いていましたが、

日刊エブリーのスキャンダル
記事を見て、ふと柔と風祭
さんとの熱愛スクープを

松田さんが狙ってるのでは
ないのかと思い込み、

ブコメ展開を邪魔する
役割も担います。

風祭さんもよその会社に
何度も電話したり会いに
来たりと、立場考えろよ……。

柔も少しはライバル会社の
社長と関わってるの隠せ、と
思いましたが

風祭さんからの絵ハガキ
うっかり会社に持って行って
しまったのは

花園くんの特訓後に大慌てで
出社した時だからなぁ……。

今ならメールやSNSだから
絵ハガキに時代を感じます。

個人的に富士子さんと柔が
茶店で試合の話をするうちに

「こうやって こういかなくちゃ」
「だからこうやって こう」

柔道の手つきを再現しながら
立ち上がってしまい、

気が付いたら店中の注目の
的になっていて

間抜けなフォークダンスのような
格好で我に返るシーンが大好きです。

そもそも周りに柔道やってる
仲間がいたら、柔も自分が普通の
子じゃないなんて思わなかったかも……。

(それ言い出したら本作の
設定全否定ですが)

女の子同士、大好きなことを夢中で
語り合ってるのは微笑ましいですね。

この時、富士子さんは花園くんと
しばらく会ってないという伏線が
出ます。

柔も花園くんと連絡がつかない
状況が続きますが

実は本人は柔道に明け暮れ、
勝つまで富士子さんに会わないと
いう誓いを立てていました。

心打たれた柔はお祖父ちゃんに
頼んで花園くんを特訓。

お祖父ちゃんはこの機を逃さず
「練習相手がおらんことには……」
(チラッ)

と、柔も特訓につき合う
ように誘導します。

続きます。