昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

友藤結『贄姫と獣の王』

『贄姫(にえひめ)と獣の王』
(15~)は、魔族への生贄として
育てられ、差し出された娘・
サリフィは魔王の妃になる。

皆に怖れられる魔王は実は
心優しく、サリフィは彼の
ために強く成長していく……。
優しいファンタジー作品です。

祝!!TVアニメ化!!

冒頭、魔王の元に連れてこられた
サリフィは99人目の生贄と
言われます。

大人しいようで結構
口が減らないサリフィ……。

サリフィ「私はここから
逃げても帰る場所も
待つ家族もいないの」

「だからあなたに
食べられておしまい」

魔王「その強がり
いつまでもつか……」

「生贄を喰らう供儀まで
特別に傍に置いてやろう」

(わりと自由に
過ごさせる王様)

魔族といっても動物ベースの
デザインで、例外は
サリフィお付の黒玉の
キュクとロプスくらいです。

宰相アヌビスは黒犬、
王様は角のあるライオン
モチーフ。

肉球もある巨大な
もふもふ、素晴らしい……。

実は王は人間との混血で
「供儀」の一晩だけ魔力が
抜け、人間の姿になります。
(角だけは残ってる)

生贄は密かに逃がされており、
王が自分の血を撒いて
食べたことにしていたのでした。

※過去、魔族と人間との戦いの
停戦条件として、魔族の方が
上の立場だと分からせるため

魔族の中の反対勢力を
納得させるためにも「人間が
生贄を差し出す」形になったと
説明があります。

しかし帰る場所のない
サリフィは王の妃に
なることに。

当然、周囲は大反対。
サリフィには様々な試練が
課せられます。

試練をこなすたびに
2人の絆は深まり、
少しずつ味方も
増えていきます。

爬虫族のアミト姫、
ハイエナ族のラントなど
みんないいキャラです。

アミト姫と近衛隊長
ヨルムンガルドさんとの
フラグも気になるところ。

サリフィは生贄と自覚して
育ってるので自己評価が
低く、

「いつ死んでも構わない」が
故の無謀さは勇敢とも取れますが

次第に「王の隣に胸を張って
立てるように」という
本物の勇気に変っていきます。

ほっこり優しいファンタジー
好きな人におススメです。

続きはまたそのうちに。

贄姫と獣の王 1 (花とゆめコミックス)

贄姫と獣の王 1 (花とゆめコミックス)