昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』第一部その2

JOJO第一部は大きく
二つに分かれていて

・「同居人が侵略者」
「(元は知人の)化け物退治」
という定番のホラー。
(1~2巻)

・復活し、更に強力になったディオと
刺客たちを波紋で倒す能力バトルもの。
(3~5巻)

改めて読むと、何巻で完結しても
キレイに終われるよう作られてる
のでは……と思いました。

それはともかく、読者を引っ張る
「ハラハラ感」や能力バトルの
根幹にある「人間賛歌」の
テーマが素晴らしい。

・他人の善意を悪用する
ブランド―父子と、どこまでも
善人なジョースター親子との対比。

その善意はディオには及ばなくても
スピードワゴンは生き方を変えるほど
強い影響を受けている。

・ツェペリさんとの師弟愛、
スピードワゴンやポコが見せた
男気や勇気。

そういう王道のストーリーの上に
キャッチ―で独特な台詞回しや擬音、
インパクト抜群のシーンが多数あるわけです。

男子読者が突然マネし出したというのも
今までの積み重ねあってこそ。

当然、その影響はあちこちに現れ
天空戦記シュラトでは

「無駄よ無駄無駄無駄だぁっ!!」

なんてアカラナータが言ったりと
様々な作品でパロディ的に
使われるように。

(勿論JOJO自体も北斗の拳など
当時のヒット作の影響は大きいですが)

80年代は何かというと北斗パロ、
90年代以降はJOJOパロの印象。

スタンド使い」「スタンド」が
いわゆる「特殊能力によるバトル」の
代名詞になったり、

鬼滅の刃の「~の呼吸」も
波紋法の影響が見受けられます。

30年以上も各部それぞれパロディや
オマージュが絶えない作品というのもすごい。

特に当時の「ファンロード」では
JOJOネタがわからないと
面白さが半減するレベルで
多用されていました。

(何しろコミックス1巻後書きを
担当したのはFR編集長ですし)

共有される空間(雑誌、ネット)があることで
元ネタを知らない人も使うようになり、
更にそれで知った人が……という
循環に入った台詞も多いですね。

続きはまたそのうちに。

ジョジョの奇妙な冒険 総集編 Vol.1

ジョジョの奇妙な冒険 総集編 Vol.1

  • 発売日: 2014/03/26
  • メディア: Prime Video