『約束のネバーランド』(16~)は孤児院
育ちの少女エマが、あることをきっかけに
自分たちが食人鬼用の食用肉として
飼育されていたことを知ってしまう。
エマは仲間たちと共に外の世界へ
脱走しようとするが……。
サスペンス&知恵比べ要素の強い
ダークファンタジーものです。
女の子が主人公だったりと、ジャンプ作品と
してはかなりの異色作。
でもちゃんと「努力・友情・勝利」してます。
略称は「ネバラン」
19年にテレビアニメ化しました。
現在実写映画製作中。
初めて読んだ時の感想は
(これ愛読して育った子は
すごく頭良くなりそう……)
無茶な特訓と根性でレベルを上げ、
物理で殴って解決してきた昭和マンガの
世代からすると、隔世の感があります。
序盤、エマたちは孤児院グレイス=
フィールド(以下GFと略)で「ママ」
イザベラと幸せに暮らしていました。
子供たちは日々知能テストを受けており、
頭脳、身体能力共に優秀なことが描かれます。
彼らは6歳から12歳の間に里親の
元に引き取られるはずでした。
しかし年下のコニーが出ていく際に
大事なぬいぐるみを忘れて行ったと
思ったエマは彼女を追いかけ、
衝撃の事実を知ります。
子供たちは食肉として
「出荷」されていたのでした。
(知能テストや出荷年齢が「発達した脳」を
食うためと明かされた時はゾッとしました)
エマは同じ歳の面倒見のいいノーマンと
読書家でクールなレイと共に、仲間たちを全員
孤児院から連れ出そうとします。
全員はムリだ、外は鬼の社会と
レイに言われて
「ないならつくろうよ 外に
人間の生きる場所」
さらっと言えるエマの主人公感が素晴らしい。
女の子が主人公なのは赤ん坊の面倒を
見る役割=発信機の場所に気づいたり
「ママ」として生き延びることが
できる選択肢を後に示されるからでしょうね。
しかし勘付いたイザベラは新たな赤ん坊と共に
世話係兼監視役のシスター・クローネを
GFに呼び寄せます。
シスター・クローネのキャラが
濃すぎて夢に出そう……。
続きます。