昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

(原作)白井カイウ・(作画)出水ぽすか『約束のネバーランド』その1

約束のネバーランド(16~)は孤児院
育ちの少女エマが、あることをきっかけに
自分たちが食人鬼用の食用肉として
飼育されていたことを知ってしまう。
エマは仲間たちと共に外の世界へ
脱走しようとするが……。

サスペンス&知恵比べ要素の強い
ダークファンタジーものです。

女の子が主人公だったりと、ジャンプ作品と
してはかなりの異色作。

でもちゃんと「努力・友情・勝利」してます。

略称は「ネバラン」

19年にテレビアニメ化しました。
現在実写映画製作中。

初めて読んだ時の感想は
(これ愛読して育った子は
すごく頭良くなりそう……)

無茶な特訓と根性でレベルを上げ、
物理で殴って解決してきた昭和マンガの
世代からすると、隔世の感があります。

序盤、エマたちは孤児院グレイス=
フィールド(以下GFと略)で「ママ」
イザベラと幸せに暮らしていました。

子供たちは日々知能テストを受けており、
頭脳、身体能力共に優秀なことが描かれます。

彼らは6歳から12歳の間に里親の
元に引き取られるはずでした。

しかし年下のコニーが出ていく際に
大事なぬいぐるみを忘れて行ったと
思ったエマは彼女を追いかけ、
衝撃の事実を知ります。

子供たちは食肉として
「出荷」されていたのでした。

(知能テストや出荷年齢が「発達した脳」を
食うためと明かされた時はゾッとしました)

エマは同じ歳の面倒見のいいノーマンと
読書家でクールなレイと共に、仲間たちを全員
孤児院から連れ出そうとします。

全員はムリだ、外は鬼の社会と
レイに言われて

「ないならつくろうよ 外に
人間の生きる場所」

さらっと言えるエマの主人公感が素晴らしい。

女の子が主人公なのは赤ん坊の面倒を
見る役割=発信機の場所に気づいたり

「ママ」として生き延びることが
できる選択肢を後に示されるからでしょうね。

しかし勘付いたイザベラは新たな赤ん坊と共に
世話係兼監視役のシスター・クローネを
GFに呼び寄せます。

シスター・クローネのキャラが
濃すぎて夢に出そう……。

続きます。

約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックス)

約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者:出水 ぽすか
  • 発売日: 2016/12/02
  • メディア: ペーパーバック