王冠と共に箱舟に入れられ、海を漂っていた赤ん坊が
「プリンセス・プリンプリン」と名付けられて
成長し、仲間と共に故郷を探して旅をする
コミカルなお話です。
(何しろプリンプリンという名前になるエピソードが
話し合いの最中誰かが「プリンが食べたい」と
呟いたせいなのだから、作品の雰囲気はお察しください)
ドラマパートもありますが、キャラクターが登場したり
どこかへ行く時、オチなどあらゆる場面で
歌って踊るミュージカルに変わります。
また、プリンプリンに求婚する死の商人の
おっさん、怪人ランカ―とその部下たちが
常に彼女たちを追っており、
それが作品にドタバタやギャグ、緊張感を
加えていました。
プリンプリン一行の旅先で印象に残っているのは
何といっても「アクタ共和国」編。
「命令絶対 規則はいっぱい
アクタ アクタ 共和国~♪」と
厳しい軍事政権の国でした。
ここのトップ、巨大な後ろ頭を持つ
知能指数1300!!のルチ将軍は
後に『るろうに剣心』の才槌の外見のモデルにも
なっています。
彼が「知能指数1300!!」と言うたびに
チャリーン♪と数字とレジスターの音がしてた記憶。
最後は頭だけ宇宙に飛んで行った……。
(いや、本当ですって!!)
対して「ウンゴーロ編」は「はいこんにちはも
ウンゴーロ 朝から晩までウンゴーロ♪」と
のんびりした南の国らしいところでした。
他にも様々な国があり、国とキャラごとにテーマ曲があるため
単語を見ただけでも、条件反射的に脳内再生されます。
今になって聴くと、ランカ―の美人秘書・ヘドロの
歌う「世界お金持ちクラブの歌」が
「お金さえあれば 何でも手に入る♪」の後に
「建て売りマイホーム」だの
「キャビア・フォアグラ・まつたけにかずのこ~♪」
など、妙に小市民的なのが面白い。
あの当時は『ひげよさらば』や『三国志』など
NHK人形劇がたくさん放送されていましたが
今はすっかり見なくなりましたね……。