昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

宮下あきら『魁!男塾』その2

『男塾』の魅力はどんなトンデモ拳法でも
大真面目に戦い、ど根性と熱い友情で
勝利する「ジャンプらしさ」に
溢れた作風と

強くてカッコいい(時にお茶目な)
キャラクターたち。

まずは主人公・剣桃太郎
ギャグ時代も彼だけはクールでケンカも強く、
一人別格の雰囲気がありましたが

それは格闘モノになってからも同じで
「最強は桃」というのは崩れませんでした。

そしてスピンオフでは主役も務めた伊達臣人
(だて おみと)

「気にすんな お前が弱いんじゃねぇ
俺が強すぎるんだ」
の名セリフが印象的な頼れる味方でした。

暴言吐いてるようで実は心配してるという
ツンデレでもあります。

更に何といっても三面拳・飛燕(ひえん)!!

宮下作品には珍しい女顔美形キャラ。

序盤は嫌味な感じでしたが、味方になって
温厚で優しく、誤解されがちな伊達の本音を
伝えるキャラに。

その美しさ故に顔を傷つけられたり
大会の主催者に目をつけられ、
過酷な境遇に追いやられたことも……。

当時は『聖闘士星矢』が大人気だったこともあり
人気投票では大量の女性票を獲得していました。

劇場版も星矢と同時上映でしたね。

他にもインパクト抜群のシルクハットに革ジャンの
ムチ使い、男爵ディーノや

常に包帯を巻いている「毒手」設定が
テニスの王子様』の白石に(金太郎に
言うことをきかせるための)
ネタにされている影慶(えいけい)

初登場時は大巨人だった三号生筆頭・
大豪院邪鬼(だいごういん じゃき)

少し前に「何でサイズ変わったの?」という
長年の謎に

「これでは食費がいくらあっても足りませぬ!!」
という説得力のある答えを返してくれました。

そして最も肝心な

「わしが男塾塾長
江田島平八である!!!」
(CV;郷里大輔

スピンオフでは主役も務める最強の塾長。

中曽根総理(当時)と古い付き合いと
いう設定が時代を反映していますね。

この一言で教官たちが何故か涙ぐむ
ある意味ギャグとして使われていたのに

郷里さん亡き後は本当に胸に沁みる
台詞になってしまった……。

魁!!男塾 第11巻

魁!!男塾 第11巻