昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

寺沢大介『ミスター味っ子』その2

陽一の料理勝負の相手は、同じ学校の生徒の親
料理研究家)から近所の店、

日之出食堂や知り合いの店を潰そうとする
ライバル店、普通の料理コンテスト、
一回限りのゲストも多いですが

※(偏食に悩む同級生や体調不良の近所の子供、
つわりのひどい妊婦さんを助けるなど
勝負とは関係ないエピソードも多数あります)

一番盛り上がるのはやはり同年代の
ライバル対決。

特にカレーの天才、関西弁で三白眼、
キバがキュートな堺一馬は人気キャラでした。

「皇帝の料理番」中華の天才・劉虎峰(りゅう こほう)や
「素材の魔術師」中江兵太(ひょうた)も揃って
味っ子2』にも登場しています。

最初からフレンドリーだった中江くんや
生意気キャラでも陽一からよくからかわれていた
一馬くんとは違い

日本人嫌いで傲慢なキャラとして登場した虎峰が
丸くなってるのすごく可愛い……。

陽一の頼みだからと海燕の巣を
自分で採りに行ったり

陽一にそそのかされて中江くんと二人で
一馬に

中江「あんまり口開けて笑うと すごみなくなるよ」
虎峰「自慢の八重歯は ちゃんとしまっとくと
いい男だね」

(一馬に追いかけられる陽一)

微笑ましい……!!

ライバルといえば味皇料理会では若手の
下仲さんや小西さんも時に戦い、
時にサポートに回ってくれました。

陽一が味皇グランプリの間も店を休みたくないと
言ったからと、小西さんが手伝ってるのを見た
下仲さんとのやり取り

小西「どうだ かつての主任候補の
こんな姿を見て軽蔑したか?」

下仲「いいえ なおさら尊敬しましたよ」

特に親密というわけでもないけどお互い
敬意を払ってる距離感が好きです。

ところでこの作品を今読むとアルデンテが
特殊な専門用語扱いなことに時代を感じます。

逆に言えば、多数の料理マンガやTV、
ネットなどで誰もが情報通になってしまいました。

読者を驚かすことが難しくなったために
雰囲気やシチュエーションを楽しむタイプの
食べ物マンガが増えたのかもしれませんね。

まだまだ語り足りないので続きはまた後日。