33話の放映はWIKIによると
87年6月半ば。
この頃、原作でも12宮編は
まだ序盤。
アニメ制作はもっと前だから
紫龍の目に関するエピソードは
作りづらかったことでしょう。
「心の目で見ろ」というオチで
なく、何のために戦うのか
思い出すという
精神論になりましたが
それもやむなしかと。
王虎の話に戻りますが
登場直後、キャラ紹介を
兼ねた回想シーンで
真面目な紫龍とは対照的な
粗暴なキャラだと描かれます。
王虎が現れただけで怯える
街の人々の服装が皆
チャイナ服で、
建物の屋根が反り返った
昔ながらの中華風。
家族を野盗になぶり殺しに
された設定といい、
いつの時代の話なんだ……?
王虎は紫龍に勝るとも劣らない
技量の持ち主でしたが
街の悪ガキ相手に拳を
振るったこともあって
老師に破門されます。
いかにもな悪ガキが命乞いで
「アメやるから……!」と
棒状のアメ差し出すのがシュール。
(しかも受け取る王虎)
その後王虎は五老峰を飛び出し、
強さに磨きをかけて戻って来ます。
10才くらいの子供が
一人で修行の旅というのも
ツッコみどころ。
王虎「俺は自分より強い者が
いるのが許せんのだ」
聖衣にはもはや関心がなく
戦いだけを求めて来たものの
失意の底にある紫龍では
相手にならず。
紫龍「オレは目の光よりも
大切なものをなくして
しまっている……!」
→奮起して再び戦いを挑む展開。
王虎は「これで対等だ」と
目隠しして戦ってくれます。
家族を殺された時、野盗より
自分の無力さが許せなかったから
強さを求めた、
だが大事なことが今ようやく
わかったと最期に告げて
老師に破門を解かれます。
(だから34話サブタイトルが
「さらば友よ!やすらかに眠れ」)
ツッコミどころの多い回ですが
話としてはまとまってますし
王虎も印象深いキャラです。
33・34話は作画が全然
違うのも話題になりました。
二人して崖から落ちる
薄い本が厚くなりそうな
シーン、
33話の絵のままだとだいぶ
女性ファンの反応が違ってたかも……。
続きはまたそのうちに。