『ミスター味っ子』(86~)は中学生にして
実家の大衆食堂を切り盛りする少年、
味吉陽一こと通称ミスター味っ子が
主人公の料理バトル漫画です。
87年にアニメ化しました。
『美味しんぼ』と並んで昭和を代表する
料理勝負&グルメ漫画です。
よく誤解されますが
カツ丼が光ったり、
弁当の具が合体したり
巨大化した味皇が大阪城壊すのは
アニメ独自の演出です。
今川監督は濃いおっさんキャラとか
極端な演出が大好きだから……!
あのリアクション芸は『焼きたて!!ジャぱん』や
『食戟のソーマ』にも影響を与えてると思います。
原作はそこまでオーバーな表現はしませんが
トンデモな発想の料理や、濃いキャラ揃い
なのは同じです。
アニメ化後は原作の方も影響受けてますね。
あと「ヒロインは山岡みつ子だよね?」
って人!それはアニメのオリキャラです!
(この作品のヒロインって陽一ママなのかな)
「日之出食堂」は亡きお父さんの
残した店で、お父さんもまた知る人ぞ知る
有名な料理人でした。
陽一は元気いっぱいの負けず嫌いの少年で
何かと料理勝負したがります。
そうでなくても相手の方で挑発してきたりと
今読むと80年代らしいエネルギッシュさが
作品にも溢れています。
・すごい能力を持つ相手を努力と根性と工夫で
上回る。
・かつて勝負して友達になったライバルが
協力してくれる。
こう書くとバトル漫画も料理漫画も
同じですよね。
出るのが料理か必殺技かってだけです。
また、この作品において便利なのが
「味皇」村田源二郎と味皇料理会の存在。
中学生の陽一でも、味皇が認めたのならと
ベテラン料理人も一目置きますし、
味皇料理会が絡むと勝負のスケールも大きくなります。
味皇料理会の主任でもダメだったからと
外国の一流シェフとの対決や
偏食の王子様が気に入る料理を作ってくれなんて
依頼までありました。
何より「味皇グランプリ」は
他のコンテストや料理勝負より
派手に盛り上がったものです。
ライバルたちが魅力的なのもありますが
詳細は次回に続きます。