昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

諌山創『進撃の巨人』その3 

緊迫した状況が続く作品だけに、
時折挟まれるギャグの落差がとんでもない
破壊力を生んでいるのも特徴の一つ。

今回は作中のギャグについて語ります。

初期だとアニに説教しようとライナーが
エレンをけしかけるも文字通り一蹴され、

次はライナーが
「……兵士には引けない状況がある
今がそうだ」

→次のコマでアニに転がされるオチ

大真面目にやってるからおかしいんですよね。
あとツッコミや、やり取りの言葉のセンスが秀逸。

ハイテンションで命がけの調査を繰り返すハンジさんに
分隊長!!生き急ぎすぎです!!」

ちなみにこのツッコミ担当の
副官はモブリットさん。

「うぉぉぉ見ろモブリット!!
エレンの顔が大変なことになってるぞ!!」

「急げ!!スケッチしろ!!
これ元の顔に戻るのか!?」

分隊長!! あなたに
人の心はありますか!?」

危機的状況のエレン、迫真の顔のハンジとミカサ、
その中で律儀にスケッチしてるモブリットさんに
じわじわきます。

ハンジと言えばエレンに対して

ハンジ「何で誰もいないのに一人で喋ってたの?」

リヴァイ「こいつは15だぞ? “そういう時期”は
誰にでもある」

ハンジ「はぁ?何だよそういう時期って?」

アルミン「ハンジさん……後で僕が説明しますから
本人の前ではもう勘弁してあげて下さい」

エレンのすごく困ってる顔が何とも言えない
味を出していました。

普段は容赦ないリヴァイの方が何故か
優しいのは自分にも覚えがあるから……?

 巻末のウソ予告も大好きです。

7巻の

「ジャン!あんた自分の部屋
ちゃんと掃除したの!?」

「ババア!!ノックしろよッ!!」

ジャンの壮絶な過去が明らかに!!

 本編でもジャンがヒストリアに
仕事サボったことを怒られて

「あいつ何か俺のかーちゃんに
似てきた……」と言ってたので

ジャンの口は悪いけど面倒見がいい
性格は母親譲りなのかも。

8巻の
特に理由のない暴力がライナーを襲う!!

も好きです。

公式も非公式も山ほどパロディが作られましたが
本家のギャグが一番面白いのがすごい。

続きはまた後日。