昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

野田サトル『ゴールデンカムイ』その5

19巻本日発売!!
というわけで記念に語ります。

(詳細はぼかしますが、ネタバレ
したくない方は既読後に見てください)

相変わらず緊迫→ギャグ→緊迫の
緩急がとんでもない。

南極でー50℃の外から50度のサウナに
飛び込んだかのような急激な気温差に
めまいがするよ!

前巻の続きで、ソフィアをアシリパ
会わせるため、他の囚人たちと
一緒に脱走させることに成功した
キロランケ一行。

ロシアンタイマー発動後のソフィアに

「めちゃくちゃいい女になったな」

若い頃からデブ好みに一切のブレなし!

このシーンの背後で
白石どころが尾方まで引いてない……?

しかし尾方の仲間ごっこもこの巻で
終わりを告げます。

再会した白石と杉元がお互いものすごく
嬉しそうでほっこりしました。

でもその後の尾方に接近しつつある
杉元の顔は既にホラーの領域。

尾方は尾方でアシリパさんを平然と
騙そうとし、失敗して警戒されたら
自分の命を盾に煽ります。

矢が刺さってるのに笑顔が怖い……。

そこに颯爽と殺意の塊ヒーロー参上!

あの状況で咄嗟にアレができるのが
さすが修羅場くぐってますよ。

散々読者をハラハラさせておいて、
安定のオチ。

「めちゃくちゃ感動する場面なのに
他人に言うと怪訝な顔をされる」度合いは

クレしん劇場版『オトナ帝国の逆襲』で
「ひろしに自分の靴下のニオイを
嗅がせるシーン」に近いです。

ぜひ読んで確認してほしい!

更にもう一つシリアスな山場が……。

他のキャラの見せ場としては

普段はドライな月島さんがスヴェトラーナに
心配している両親のことも考えろと
珍しく感情的な発言をしたり

鯉登少尉の「よくも私の部下たちをッ」
は萌えどころです。

谷垣も活躍しましたが彼が目的を
果たすと言うのはつまり(以下略)

好きでしたよ、キロランケ……。

馬のことになると自分の身の危険も
顧みずに助けようとしたのが
忘れられません。

(競馬場の馬とか、熊に狙われてたのを
小屋に引き込んだりとか)

からしんみりするシーンに
何故笑いを入れようとするの……。