昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

野田サトル『ゴールデンカムイ』その4

この作品読んでて思うんですが

作者は血液のかわりに体内に
脳内麻薬が駆け巡ってませんか……?
そうでなければ、こんなに次から次へと
頭のおかしい個性あふれる変態どもが
度肝を抜いてくるわけない!(力説)

序盤はまだ脱走した囚人たちと殺し合う
エピソードが多かったですね。

まずは熊撃ち猟師でレタラを狙う二瓶鉄造。
(にへい てつぞう)
倒したヒグマは200頭越え。

助けられた谷垣に口癖「勃起!」が
移ってしまう影響力がありました。
大塚明夫さんに何言わせてんだ)

殺人犯とはいえ、動機は理解の範囲内だし
豪放磊落で愉快なオヤジでした。

最期に谷垣がマタギの言葉で送るシーンは
しんみりしました。

二瓶が連れていた猟犬・リュウはすっかり
準レギュラーになっていて、あちこちで
活躍していますね。

そして変態殺人鬼・辺見和雄。

アニメ版の声は関俊彦さんで、温和で気弱そうな
中に狂気が同居する最高の辺見でした。

なんで作者の自画像辺見なの……?

アニメといえば股間が輝く演出もすごかった。

杉元と殺しあってる最中にシャチに攫われた時は
読んでて声が出てしまい、電車内とか外で
読んでなくて良かったと思いました。

オソマを我慢して脂汗かいてるアシリパさんの
変顔可愛い。

(この作品の魅力の一つに、表情の絶妙さも
あると思います)

ニシン御殿にピアノが置いてあったりと
当時ニシン漁がどれだけ儲かっていたか
さりげなく時代背景が描かれるのもいいですね。

鶴見中尉、ピアノ弾けるんだ……。

単独行動する囚人ばかりでなく、元新撰組
土方歳三はある目的のため、他の囚人たちを
仲間に引き入れようとします。

「いくつになっても男子は
刀を振り回すのが好きだろう?」
中田譲治ボイス)

この一言で渋さとカッコよさと
お茶目さが表現されている素晴らしさ。

それだけ刀好きなのに、チカパシと一緒に
刀でチプタプしてるシーンはおじいちゃんと
孫のようで微笑ましかったですね。

続きはまたそのうちに。どのキャラも好きすぎる……!