『うる星やつら』(78~)は女好きで軽薄な
主人公・諸星あたるとその押しかけ女房・
宇宙人の鬼娘ラムが巻き起こすドタバタコメディ
&ラブコメです。
※ラムの方が有名ですが、あたるが主役です。
略称は「うる星(せい)」
81年にテレビアニメ化し、劇場版やOVAも
多数作られた、80年代を代表する人気作です。
舞台は現代日本にある架空の街・友引町から
異次元・宇宙とあらゆる場所に及び
大勢の個性的なキャラクターが登場し、
幾つもの恋愛フラグが交錯する
群像劇でもあります。
第一話で宇宙人の「鬼族」が地球を侵略しに
来ますが、鬼族の提案は「鬼ごっこ」で勝負を
つけるというもの。
鬼族の代表がラム、地球側の代表に
選ばれたのがあたるでした。
期日までにラムの角をつかめばあたるの
勝ちなのですが、空を自在に飛ぶラムを
捕まえるのは容易ではありません。
苦戦するあたるに、幼なじみの三宅しのぶが
「勝ったら結婚してあげる!」と言った
ことからあたるが奮起し、
「結婚じゃぁ~!」と叫びながら
見事ラムの角をつかみ、勝利します。
しかしプロポーズされたと思ったラムは
あたるのもとへ押しかけ女房に……
というのが始まりです。
実は一度ラムは帰っていて、
あたるが巻き込まれた騒動により
再び地球へ戻ってきます。
序盤はあたるとラム・しのぶの三角関係から
面堂財閥の跡取りでイケメンの面堂終太郎も
加わり、話は更にややこしいことに。
三角関係・四角関係が必ず入るのは
高橋留美子作品の共通テーマみたいですね。
様々なタイプの美女が登場するのに、
男に都合がいいだけの女はいないのも特徴です。
ラムはやきもち焼きで電撃攻撃してくるし
料理が激辛(宇宙人なので味覚が違う)
しのぶは怪力、サクラさんは大食いだし。
逆もまたしかりで、面堂は閉所恐怖症な上に
あたると同レベルのアホだったり
レイは牛男で極端に食い意地が張ってるなど
顔は良くても残念なキャラばかり。
しかし大きな欠点があるのが
魅力でもあります。
次回へ続きます。