昭和のディスコブームを生んだ
ハリウッド映画『サタデーナイト・
フィーバー』は、フィクション作品
にも大きな影響を与えました。
※日本公開は78年。
例をいくつか挙げると
『バトルフィーバーJ』(79~)
紅一点・ミスアメリカが
戦闘中にディスコダンス。
『うる星やつら』(78~)
さくらと婚約者のつばめが、
ある目的のためラムとあたるを
連れてディスコへ行く初期
エピソードがあります。
『リングにかけろ』(77~)
ブラック・シャフトが女の子に
囲まれて踊り、トラボルタが映画で
やってた決めポーズを再現。
後の阿修羅一族編では志那虎と
剣崎がディスコにいるシーンも。
集団で闇討ちを目論んだ雑魚どもが
電気がついた次の瞬間には転がってる、
というシーンを描きたかったので
ディスコだったのでしょう。
でもそんなメタ的な事情よりも
開襟シャツにネックレスと
ちょっとオシャレしてる剣崎に
じわじわきます。
踊ったりナンパするタイプでもないし
流行りの場所を見てみたかったのかも?
それはともかく『サタデー~』
以前から日本にもディスコは
存在しましたが、名称は違います。
『怪奇大作戦』(68年)の
解説本にはディスコではなく
ゴーゴー喫茶
と表記してあります。
昭和好きにはシビれる響き……。
『科学忍者戦隊ガッチャマン』
(74~)では
紅一点の白鳥のジュンが
ゴーゴー喫茶「スナックJ」を
経営してます。16歳だけど。
田淵由美子『フランス窓便り』
(76~)には
「ゴーゴーならおどれるんでしょ」
という台詞があります。
「サタデ~」以前はゴーゴー、
以降はディスコに名称が
切り替わってる感じですね。
どちらにせよ当時は都会的で
カッコいいイメージでした。
(反面、不良のたまり場や
無意味なバカ騒ぎとして
ネガティブに描かれることも……)
アニメOPでもディスコで踊ってる
シーンは多かったですね。
『ルパン三世』一作目(71~)
OPで不二子が踊ってたり、
『きまぐれオレンジロード』
一期OPでもまどかさんが踊ってます。
中森明菜の名曲「DESIRE~情熱」も
舞台はディスコですね。
続きます。