昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

高橋留美子『うる星やつら』その2

『うる星』のすごいところは会話にしても
ギャグ、キャラ造形にしても全く古びない
ところ。

DRAGON BALL』『北斗の拳』『聖闘士星矢
後の格闘バトルものの基本になっているように、

『うる星』もまたラブコメやドタバタコメディの
お手本と言えるでしょう。

特攻天女銀の匙のラブコメ部分は
実に高橋作品の影響が感じられます)

台詞の掛け合いやギャグの間の素晴らしさは

高橋留美子はタイミングだけで
生きている……!!!」

と、島本和彦アオイホノオ
評されるほど。※大絶賛です。

あたるを始めとして男性キャラはよく
女性キャラから殴られたり
ちゅどーん」と爆発に巻き込まれたりしますが

両手をまことちゃんのグワシのポーズ
(わからない人は手の中指と薬指だけを
折り曲げてみてください)

指がこの形になっているだけで、
一切「可哀想……」と思う余地がなく
ひたすら滑稽になる不思議!!

個人的にあたるくんの何が起きても
めげないところ、好きです。

女好きで浮気者のアホ扱いされてますが、
彼に想いを残したまま幽霊になった望ちゃんと
真夏にデートして

成仏した後も、彼女が編んだセーターを
「もう少し着てる……」と言ったり

生徒たちの弁当を食べた巨大イモムシをかばって
(後に妖精だと判明する)怒り狂う彼らから
逃げ回ったりと、優しい人ですよね。

女好きですが誰でもいいわけではなく、
しゅがあ、じんじゃあ、ぺっぱあの
中学生三人組は子供扱いで相手にしませんでした。

罵倒されようが殴られようが、実の親から
「生むんじゃなかった」と嘆かれようが
明るく笑ってる彼ですが

ラムに対してはぞんざいな態度なのは
軽んじられるのが当たり前なので、

一途に愛を向けられて戸惑ってるのかも……と
真面目に考察してみる。

日記つけてたり、ラムが無断で家を空けたら
(ラムが残した)人形握りしめて泣いてたり
結構デリケートです。

古川登志夫さんの飄々とした声も素敵。

情報量の多いマンガですので、続きはまたそのうちに。

決定盤「うる星やつら」アニメ主題歌&キャラソン大全集

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