『海街Daiary』(06~ うみまちダイアリー)は
鎌倉を舞台に、香田家の4姉妹を中心に繰り広げられる
時に切なく、時にほのぼのした優しい物語です。
1巻ごとに独立したエピソードなので
どの巻から読んでも問題ありません。
2015年に実写映画化しました。
綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず主演と
いう実に豪華キャストですね。
序盤、香田姉妹は3人で祖母が遺した家に暮らし、
3人とも就職して働いている年齢です。
母親はだいぶ前に家を出て、祖母は亡くなっています。
ある日、15年前に若い女と逃げた父の訃報が届きます。
気乗りしないまま出かけた先で出会ったのは
父の三人目の妻と連れ子、
そして駆け落ち相手との間に生まれた異母妹・
中学1年のすずでした。
すずの実母は亡くなっており、継母の態度に
不審を覚えたこともあって
長女の幸(さち)はすずに「一緒に暮らそう」と言い、
すずも承知します。
こうして、4姉妹として暮らすことになりました。
この話は姉たちがすずと出会うところから始まり、
すずが中学を卒業して寮のある高校へ行く
=家を出るまでなので
メイン主人公はすずと言っていいですが
姉3人にもそれぞれに物語があります。
長女の幸は看護師で、妻が病んで離婚できなく
なってる医師と不倫していましたが清算し、
新たな出会いを見つけます。
次女の佳乃は地元の信用金庫勤め。大学生と
思っていた彼氏が、実は高校生と判明。
別れて別の人と恋を始めます。
三女の千佳はスポーツ用品店の店員。
店長と交際していて、後に結婚に至ります。
勿論、エピソードは恋愛だけではありません。
後にある女性が早すぎる死を迎えるのですが
幸は看護師としての視点から、
佳乃は銀行員として彼女の遺言を知る立場から、
すずもまた顔見知りで、女性が落とした薬が
ガンで亡くなった父と同じものと気づきます。
3人の視点を交えたことで、1人の女性の人生が
角度を変えて描かれる構造になっています。
語り足りないので次回へ続きます。
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