昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

池辺葵『ブランチライン』その1(1巻感想1)

『ブランチライン』(20~)
山の上の一軒家を実家とする
八条寺家の四姉妹を主人公に
した日常モノ。

(現在は父の死後、
母が一人暮らしで

姉妹や甥っ子など
若い家族はそれぞれ
独立して暮らしている)

何か大事件が起きる
わけではなく、

淡々とした日常の連続が
すごく愛おしい。
そんなお話です。

というかその「淡々とした
日常」が心の奥にスッと
入ってくるって相当な
技量の作品ですよ!

第一話では八条寺家の
家族、それぞれの
一日が描かれます。

母→町に降りて買い物。

バスに乗り遅れそうで
慌てて飛び乗る。

買ってきた梅の枝を
仏壇に供えて
「お父さん 誕生日
おめでとう」(伏線)

四姉妹の末っ子で
アパレル通販会社に
勤める、仁衣(にい)の
仕事風景。

自分なりのこだわりが
強く、仕事熱心で
自分で着心地を試して
SNSで発信する。

三女の茉子(まこ)は
「喫茶 らんたん」と
いうお店を先代から
引き継いで経営。

ランチメニューを作成
しつつ

皆の好物のいかなご
くぎ煮を作ったと
家族に連絡。

次女の太重(たえ)は
市役所勤め。

メガネに黒髪を後ろで
1つ結びという、真面目を
絵に描いたような姿で
遅刻の言い訳を

太重「朝の瞑想をしてたら
いつの間にか夢の中に
おりまして……」(意訳)

上司「単なる
二度寝だよね?」

直後、茉子からの
連絡に返信。

上司「遅刻してきて
ケイタイいじって
なかった?」

太重「いいえ」
(二回繰り返し)

このメンタルの図太さ、
見習いたい……!

仲いいなーと
読者が思ってるところに

茉子「ケンカばっかり
だったのよ

でも長く一緒に
暮らしたからね
みんなだんだん
やわらかくなって」

わかる……!!!!

夜、仁衣&太重&茉子が
実家に行くため待ち合わせ。

長女のイチは大学生の息子、
岳(がく)が国の研究所に
参加するため

一緒にハワイへ行ってる
ことが、会話の中で
説明されます。

ラストは実家で皆が
好物の皿を傍らに
麻雀大会。

冒頭でお父さんの
誕生日と描かれてるので

それで皆集まったん
ですね。

二話以降、この仲良し
家族にも、色々あった
ことが描かれていきます。

続きます。