昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

稲田浩司・三条陸『DRAGON QUEST ダイの大冒険』

DRAGON QUEST ダイの大冒険(89~)は
ドラクエの世界観・設定を基にした別作品です。

簡単に説明すると、12歳の少年勇者ダイが
仲間たちと共に大魔王バーンを倒すお話。

印象深いキャラや名場面が多いため、
未だにネットで語られています。

よく名前が挙がるのはダイの相棒・
魔法使いのポップと
獣王クロコダインでしょうか。

 

序盤、かつて世界を魔王ハドラーから救った
勇者にしてダイとポップの師匠・アバンが
復活したハドラーと相討ちになります。

ハドラーは大魔王バーンによって蘇っていたので
二人はバーンを倒すべく旅に出るのでした。

ダイが子供ながら勇者として覚悟完了してるのに対し、

ポップはお調子者で臆病でスケベで、という実に
人間的なキャラです。

そんなポップが勇気と知恵を振り絞って必死に敵に
挑む姿は数多の名場面を生みました。

最初は対クロコダイン戦。

一度は怖気づいて逃げ出したものの、
「相手によって出したり引っ込めたりするのは
本当の勇気じゃなぁいっ!!!」と叱咤され、
再び戦場に戻ってきます。

命を捨てる気かとクロコダインに問われ、

「仲間を見捨てて自分だけぬくぬくと生きてる
なんて……死ぬよりカッコ悪ィやって……
そう思っただけさ……」

能力は未熟でも、それを最大限生かす策を考える、
ポップの戦闘スタイルの誕生です。

敗れたクロコダインはその後、頼もしい味方と
なるのでした。

この作品の特色として、正義側も悪の側も
成長するということ。

特に「三流魔王」とまで呼ばれたバドラーは
後に別人のように覚醒します。

遂にはポップと敵味方を超えた友情を育んだ
名場面は涙なしでは見られません。

 

原作の三条陸さんは仮面ライダーW』『ドライブ』
キョウリュウジャーなど特撮作品の脚本も
手掛けています。

熱き王道の少年漫画スピリッツはこの当時から
健在なので、上記の作品が好きな人には
特におススメです。

全然語り足りないので続きはまた今度。

特にヒュンケルを……!