昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

原作:三条陸/漫画:芝田優作『勇者アバンと獄炎の魔王』その9(7巻感想2)

一方マトリフは両者の
復活は近いと感じていて
最終決戦の準備を進めます。

両手の包帯が痛々しい……。

ところが復活直後のアバンを
狙って、別の勢力が動き出す。

詳細は言いませんが
最終決戦の前に

必殺技の威力を試すとか、
新たな力を身につけるための
かませになるキャラは必要
ですよね。

『ダイ大』でもバーンとの
ラストバトル直前にダイが

ドラムーンのゴロアなんて
雑魚キャラと戦ってますし。

アバンストラッシュも、
メドローアも完成を見せて
いざ最終決戦!

って流れかと思ったら
もうひと波乱。

ここで生まれる
グランドクルス……!

そして駆けつけるロカと
レイラ。

ロカはこの1年、子供が
生まれて幸せでしたが

やはりアバンへの申し訳なさを
抱いていたと話しつつも

ロカ「今更何も言う
必要はねえんだって

お前はオレの親友で
世界の希望を託した
勇者だ

昔も今もこれからも……
それだけは絶対に
変わらねえもんな!」

この時のアバンの
表情は必見です!!!!

リアルタイムからの付き合い
なのでつい「アバン先生」って
本作語る時も書いてますが

今はまだ一人の青年で
支えが必要な若き勇者
なんだよな……と
改めて思いました。

マトリフさんもアバン復活の
際の乾杯用に特級酒を用意
してたのに、

刺客のせいで割れたと
苦笑して

アバンと二人で笑い合ってる
シーンもいいんですよ……!

また、バーン視点で1年間、
時が凍っていた両者の
心の変化が語られます。

アバンは命と引き換えても
魔王を封印するという
決意と闘志のまま、

ハドラーは死の恐怖が
刻まれたままだった(意訳)

バーン「両者の明暗を
分けるやもしれんぞ……
この差が……」

この台詞は前フリであると同時に
ハドラーの敗北や、三流魔王
堕ちの理由として素晴らしい。

ダイ大本編でのハドラーが
元魔王のくせに言動が
小物だったのは

実はこの時の「死の恐怖」が
トラウマになってたから。

勝利のためなら死んでも構わない
覚悟を決めたからこそ

超魔生物となったハドラーは
かつての武人としての自分を
取り戻したのでしょうね。

続きも楽しみです!!!