昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

山口つばさ『ブルーピリオド』その13(14巻感想2)

今回、亡くなった「真田さん」も
交えて、八雲、鉢呂くん、モモ
ちゃんの過去が描かれます。

(自分で「貧乏人」って
言ってたとはいえ)

8巻で釣りしながら八雲が

八雲「渋谷でアートっつったら
セゾン文化だろ 西武の」

八雲を敬遠ぎみだった八虎が
意外な知識量に触れて彼を
見直すシーンです。

この辺りの印象が強くて
(勘当同然の放蕩息子なのか?)
とか思ってたら真逆でした。

シングルマザー家庭で
放置気味の子供だったとは……。

(母親にバイト代でケーキ
買ってくる八雲はいい子……)

しかし行き場のない、躾もされて
ない子を受け入れてくれるのは
似たような連中かワケアリの
人だけで……。

先輩に殴られて路上に倒れてた
八雲(当時高校生)をバイト
しながら絵を描いてるお姉さんが
拾ってくれます。

八雲も「やばい女」と
評してる通り

男にフラれて、絵を描いて
八雲に噛みついて、という人で
それでも3か月ほど彼女の家に
住みついてたらしい。

その際、誘われた美術館で
見た絵の前で立ちつくし……。

八雲(心の形に
ピタッとはまるような)

「かっこよ」

→画集を見せてくれるお姉さん。

それからは貪欲に絵を見たり
知識を吸収していきます。

やがて自分でも絵を
描きはじめ、

お姉さんに美大
勧められます。

学校の勉強も含めて
頑張ったのに不合格。

予備校で出会ったのが
「真田さん」でした。

真田さんは予備校でも
期待されていて、去年は
インフルエンザのせいで
落ちたらしい。

東京でバイトしながら
誰にも頼らず一人暮らしで
予備校と生活費を捻出……。

というのはかなりハードモードで

生きていくだけなら
なんとかなるという呟きで

八雲(でも生きてるだけ
何かしようとしたとき

ビンボー神様って
急に睨み利かせて
くんだよ)

わかる…………!!!!

ふと立ち止まったアート
ギャラリーで、真田さんが
個展をやってるのに
驚きますが

その費用も学費も全部
一人でバイトで賄っている
ことも知ります。

絵が売れなかったら
予備校辞めなきゃと
いう言葉通り彼女は……。

続きはまたそのうちに。