昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

山口つばさ『ブルーピリオド』その12(14巻感想1)

第14巻、発売中です!!

記念に語ります。

前巻のお話:

八虎&世田介くんは夏休みに
八雲、鉢呂くんと共に
桃ちゃんの実家の広島へ。

実家はお寺なので広くて
空き部屋が沢山。

アトリエ兼保管庫として
使ってる倉庫には「真田」と
書かれたキャンバスが
ありました。

八雲は(真田さんは)
「殺された」と言う……。

14巻冒頭で詳細が
描かれます。

・真田さんの死は3年前。

・現役の藝大生だったが
既に高く評価されていた。

・彼女の絵を買いたいと今も
遺族に画商から電話が来る。

(八雲たちはその画商を
嫌っている)

今回は八雲、鉢呂、桃ちゃんの
三人組の回想シーンが多め
ながら、

八虎&世田介くんの
お話もちゃんと進行します。

3人の話を聞いてコンペに
出展することを決める2人。

鉢呂くんの解説でどれほど
お金がかかるかを知って
凹む八虎ですが

鉢呂「一緒に運ぶよ?」

→配送料がこの一言で
タダになり、浮かれる。

かと思えば

八虎(この人たち
作家としてやっていく
つもりで制作してんだ)

(俺 この人たちと
製作してていいのか……?)

意識の差を思い知らされて
また悩みはじめます。

さりげなく前の作品を
褒めたりして宥めてくれる
鉢呂くんはいい人……。

制作中に八雲の画材が
壊れたのをきっかけに

八虎は彼の美術知識の
豊富さを思い出します。

今回、八雲の過去や事情が
明らかになりますが

登場したての8巻で

八雲「鉢呂くん~~
貧乏人に優しく
しなさいよ」

って言ってますね。

(人んちで酔っぱらって
裸で床に寝て、体痛いなんて
文句言ったらそりゃ塩対応される)

八雲のだらしない言動は
芸術家的な破天荒さではなく
躾されてない子だったからか……。

八虎もヤンキーだのDQNだの
言われてますが、以前キリオが
机の上に乗った時に

「行儀わる!」とぎょっとしてたし
育ちの良いところが何度も
出てきてますね。

対照的な二人や真田さんの
エピソードを交えながら

「美術製作を続けるには
お金が要る」ことが
強調されます。

続きます。

犬の散歩に行ったら、知らない
人の家で遺族の悩みを聞く
羽目になる世田介くん……。