昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

松井優征『逃げ上手の若君』その15(9巻感想)

第9巻、発売中です!!

記念に語ります。

詳細はボカしますが
ネタバレに注意ください。

前巻のあらすじ:

極悪麻呂こと信濃国司・
清原を討った諏訪軍。

勝利に沸く人々に、時行は
遂に本名を名乗る。

それを聞いた小笠原貞宗
隠れていた物陰から飛び出し……。

単騎で突っ込んでくる貞宗
時行はその場から逃走。

弧次郎「留まってれば
俺等 皆で護れたのに!」

諏訪盛高も「混乱
されたか」と言いますが
頼重は時行の意図を
理解していました。

頼重「この信濃
一番楽しそうに
逃げるのは……

いつもあの貞宗
追われている時だった」

目玉おじさん本人は
思いもよらぬことですが
時行にとって彼は師の一人。

師匠への別れの挨拶も兼ねて
最後の鬼ごっこに挑んだ&

別れのシーンのために
二人きりになる状況が
メタ的に必要だったのでしょう。

また、時行が諏訪軍の中に
留まったままなら、貞宗
その場で討たれていたはず。

貞宗のクセを解説する
時行のモノローグにも
愛を感じる……。

時行「行ってきます
天下に挑みに!」

ブチ切れながらも
羽交い絞めする地獄耳
おじさんのタメ口は
聞き逃さない……。

「小僧が~~」と
憎らしげに言いつつも

貞宗(せいぜい天下を
逃げ回れい 北条時行

(翔ぶを止めるなよ
この儂が射ち落す
その日まで!)

良き好敵手の台詞で
見送ります。

敵同士なのに、師弟として
成立してるという不思議な
関係性でした。

大人げないし、不気味なくらいの
ビジュアルなのに弓の達人で

礼儀の大切さを説いたり、
ちゃんとしてるところも含めて

人間くささもある
憎めないおじさんでした。

しばらく出番なさそうですが
また出てきてほしい……。

戻ってきた時行を
大喜びで迎える諏訪軍。

今までさんざん無礼な行いを
したと、死んで詫びるつもりの
三浦八郎を皆で止めます。

八郎「貴方様を……
頭のおかしなド変態稚児と
思っておりました!」

(宥める人々も含めて)

時行「全員無礼!」

ギャグを挟みつつも
叔父・北条泰家が書状を
ばら撒くように呼びかけ
諏訪軍の士気は更に高まります。

続きます。