昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

松井優征『逃げ上手の若君』その16(9巻感想続き)

目の前の敵を倒すと、
もっと強い敵が行く手を
阻むのは物語のお約束。

時行たちは足利尊氏側近・
関東庇番衆(ひさしばんしゅう)と
戦うことになります。

何人かは既に4巻に
登場済み。

渋川義季&岩松経家はこの時も
コンビで戦ってますね。

再登場シーンの「ファンと
巡る鎌倉牛車旅」って
アイドルのバスツアーか!

って内心ツッ込んだら、おまけで
某アイドルの結婚発表ネタが。

今更ながら気の毒に……。

最近は緊迫した戦闘シーンが
続いたのもあり、和みも兼ねて

庇番衆のキャラがコミカルに
描かれます。

どいつこもいつも強烈すぎ!

女好きの岩松経家、
堅物の渋川義季、

草が大好きな吉良さん、
ファン泣かせの一色さん。

年若いが知恵者の
斯波孫次郎と

公家上がりで「恐ろしい」が
口癖の上杉憲顕さんは
ツッコミ役。

上杉さんは黒目に尖った耳と、
魔族みたいな外見なのに
常識人枠なのが面白い
ところ。

馬マスクの今川範満さんは
出るたびに謎が増える……。

見た目から濃い面子の中に
一見普通っぽい人が……!?

石塔範家「俺には
貴殿らのような
個性は無い」

この時代に萌え絵痛鎧!?

((こいつ強者だ!!))

奇人変人揃いの庇番衆も
流石にビックリです。

渋川「なかなか斬新な絵よ」

堅物すぎて何が変か
わかってない渋川さんにも
じわじわきます。

渋川さんと(尊氏弟)足利直義との
会話で、関東庇番の大きな武器として
「狂気」が挙げられます。

直義「足利家への強い
忠誠が 様々な狂気の形で
諸君の中に宿っている」

なお二人の会話シーンの
時行のイメージ映像が
ド変態全裸稚児。

天狗の情報の正確さを
褒めるべきなのか、
あんなアホな報告を
信じる方がすごいのか……?

渋川「拙者は凡庸な
常識人ゆえ 狂気など
理解できません」

散々堅物として描かれてるので
読者はこの時点では
台詞に違和感を感じませんが

とんでもないミスリードだよ!!
(大絶賛)

ところでおまけの描きおろし

「忠誠による
狂気が集う城」

そんな恐ろしいビッグな
サイトが実在するわけが……。
(すっとぼけ)

続きはまたそのうちに。