今にして思うと
ミステリ要素多めの
って、かなり時代を先取り
してますね。
ずっとルポ・ライターって
何だろうと思ってた……。
WIKIだと荒木先生は
本作で「頭脳バトル」を
意識したらしい……。
マガジン作品だと
宇野比呂士
『Mr.カタギリ』
(85~)
原案・鐘田頌太郎。
女好きの若き探偵・
片桐さんが主人公の
コミカルなミステリー。
ノリは明るいけど
目的のためなら手段は
違法やギリギリだったり……。
越智辺昌義(作画)
『超頭脳シルバーウルフ』
(91~)
95年に堂本光一くん主演で
ドラマ化した際のタイトルは
『銀狼怪奇ファイル』
※話は全然別モノです。
週刊ジャンプはミステリは
完全に後発で『金田一少年』
『コナン』のヒット後に
若き文楽人形師の左近が、
自分が操る人形の右近を
相棒に事件を解決します。
月島薫作画
『心理捜査官 草薙葵』
(96~)
なども連載されていますが
ジャンプと本格ミステリの
相性は今一つで
小畑健作画・大場つぐみ原作
『DEATH NOTE』
(03~)
といった、ある意味ミステリと
しては邪道な作品でないと
ヒットしないイメージです。
なんとなくですが女性向けは
見えない殺意や周囲からの
疑惑の目に追い詰められる
心理サスペンスや
残酷な死体のシーンなど
ホラーのカテゴリの感じ。
犯人の心情も詳しく語られたりと
ミステリで言う「フーダニット型」
男性向けは「どうやったのか」
トリックを暴く頭脳バトルの
要素が強い印象。
いわゆる「ハウダニット型」
また90年代から推理モノが
増えてくるのは、
読者の平均年齢が上がったことで
情報量の多い、難解な作品でも
受け入れられるようになったの
かもしれません。
勿論、それ以前に試行錯誤を
繰り返し、ある程度の
フォーマットを作ってくれた
先達の作家さんたちも
もっと評価されるべきだと
思う今日のこの頃です。