昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

森薫『乙嫁語り』その5(14巻感想続き)

姉様「勝つのはひとり」

「勝ちたければ
奪ってみなさい!」

一方的に宣言され、アゼルたちは
矢を持った「姉様」を追う
ことに。

しかしかえって闘志に
火がつくアゼル。

他の娘たちも「姉様」の
宣言に乗り、アゼルを
妨害しようとしますが
バイマトが援護します。

ジョルクは和み担当。

アゼルと姉様は猛スピードで
馬を走らせながら
アクロバティックな剣技
&掴み合い。

2人とも相当な技量の
持ち主なのが伝わります。

彼女を捕まえたまま
アゼルがゴールイン。

矢が一本になった以上、
勝者は一人のはずが

アゼル「彼らにも
伴侶が必要だ」

自分より先に
ジョルク、バイマトの
嫁を頼むアゼルは
いい奴……

馬競べの最中にジョルクに
「あなた!かわいいわね!」と
話しかけてた女性が

「彼は私がいいって!」

話が早い……!

バイマトは顔を隠していた
頬に大きなやけどの跡がある
女性を選びます。

バイマトがいい男すぎて
泣く……。

原因が元夫だと説明する際の
族長(父)の態度も優しくて
好きです。

そしてアゼルは……。

アゼル「彼女がいい」
「いちばん強い」

この上なくお似合いとはいえ、
寝所で口説けるか心配してたら
大丈夫だった!(保護者ヅラ)

そのシーンはあえて
書きませんので
ぜひ読んでほしい!

新妻を気遣って
あたふたしてるジョルク、
ほんとに可愛い……。

ところであとがきにも
あるように、作者は
馬好きで有名。

(馬欲とは一体……)

たくさんの走る馬の
躍動感、

風になびく髪と
民族衣装、

揺れるアクセサリー、

あと結婚式の様子とか
衣装とか

精緻とか美しいとか
いくら言葉を尽くしても
足りない、

作者の変態性癖匠の技が
爆発してます。

感謝するのは読者の方ですよ……!

なお結婚式の後は当然
初夜に突入するわけですが
そこはカットされて

アミル&カルルクが
健全に共寝するシーンに
すり替わります。

今回アミルの出番は
少ないながら、楽しそうで
何より。

ロシアの南下は史実
ですし、避けられぬ
災難が迫ってますが

彼らの幸せな日々が
できるだけ長く続きます
ように……。

続きが楽しみです!