80年代を過ぎると、
ムチは悪役の武器として
使われるようになります。
『コータローまかりとおる!』(82~)
砂土屋峻兵(さどや しゅんぺい)
黒い眼帯したムチ使いの風紀委員で
実は学園マフィアの一員……という
昭和らしさに溢れた設定。
天光寺くんに「タモリ男」と
言われてるのは
まだタモさんのトレードマークが
グラサンでなく、眼帯だった
頃だから(遠い目)
ムチ使いとしてよりは
「聞こえんな~」の
台詞の方が有名ですね。
『バオー来訪者』(84~)
名無しの包帯男
ムチの音でマンドリルを改造した
化け物「マーチン」を操ります。
『CITY HUNTER』(85~)
人身売買組織のボス
通称「SMおかま」
リョウが美女に夜這い成功するなんて
おかしいと思ったら男でした。
ボンデージ姿でムチを振り回していた……。
瞬とは同門の女性聖闘士。
ムチを振るった相手は
瞬だけという……。
またムチ=SMプレイ=ギャグの
流れは80年代でも健在。
『八神くんの家庭の事情』(86~)
謎の東洋人X(エックス)
八神くんの脳内イメージキャラで、
『ぼのぼの』における「しまっちゃう
おじさん」のような存在。
八神くんが混乱すると登場。
仮面+ボンデージ+網タイツで
ムチを振り回し
「女王様とお呼び!!」
と叫んで強烈なインパクトを
残しました。いや本当にね……。
(なおモデルはFRのゲゲボツアー
参加者らしい)
90年代に入ると、ムチ使いは
敵でも味方でもわりとメイン格に
戻ってきます。
敵側だと
『封神演義』(96~)
聞仲
味方側は
『赤ずきんチャチャ』(92~)
ラスカル先生
ムチは振り回すけど
生徒への体罰用ではありません。
友人が大ファンでした。
『幽遊白書』(90~)
蔵馬
蔵馬の場合、バラをそのまま投げたら
時期的に魚座のアフロディーテと
かぶるからだったりして。
レギュラーキャラにはいても、
さすがに今後メジャー作品でムチ使いの
主人公は出ないでしょうね……。