昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

榛野なな恵『Papa told me』その10(感想が変らないエピソード)

第一話と読者が選んだ
人気エピソードを抜粋した

「みんなが選んだ“心に
響き続ける”傑作選」が
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この機会にぜひ読んで
みてください♪

念のためあらすじ:

感受性豊かなしっかり者
小学生、的場知世ちゃんは
イケメン作家のお父さんと
二人暮らし。

二人を中心にした一話完結の
優しい日常ものです。

本作は悩みを抱える人が
知世ちゃんや、他の人の
言動で救われる話が
多いのが特徴。

前提としてその悩みの原因は
数コマしか描かれてなくても
印象に残るものです。

特に27巻148話
「ガーリーガール」に出てくる
お母さんは20年近く経って
読んでもうわぁぁぁってなる……。

簡単に説明すると

この回のゲスト主人公・
ちはるちゃんは高校一年生。

受験勉強を見てもらった
隣の家のお兄さんに
ひそかに片思い中でしたが、

お兄さんは結婚が決まって
絵描きの夢を捨てて
就職すると母から聞きます。

ショックを受けてるところに
お兄さんが婚約者と一緒に
結婚と同居の挨拶をしに来ます。

その際に

母親が高校生の娘の失恋を
失恋相手と婚約者の前で
笑えるネタとして披露。

怒って抗議する娘を
叱りつけます。

「失礼でしょ!喜んであげなきゃ」

(気まずそうな顔のお兄さん)

ちはるちゃんは家を飛び出し、
親戚にあたる知世ちゃん叔母の
ゆりこちゃんのもとへ。

翌日迎えに来た母と姉の

母「何考えてるのか
ヘンなコでしょ」

姉「今はあんな深刻な顔
してるけど 半年もしたら
ケロっと忘れてあとは
笑い話よね」

多分この話を読んで、
母や姉の方に同意する人は
本作は合わないと思う……。

問題は失恋だけじゃ
ないのもミソです。

(お兄さんの結婚と
就職に関して)

ちはる「喜んであげなきゃ
いけないんだけど
それはわかってるんだけど

喜んでるみんながきらい
でも どうしていいかわからない
自分もきらい」

ゆりこ「ムリすることないよ

それより今は本当の
悲しい気持ちの方が
大事だと思う」

モヤモヤする気持ちを
見事に言葉にして、その上で
寄り添う形なのが本作らしいと
思います。

続きはまたそのうちに。