昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

緒里たばさ『暗殺後宮~暗殺女官・花鈴はゆったり生きたい』その3(2巻感想続き)

前回はあらすじを解説したので
今回はもう少し詳細な感想を。

友達が欲しいと切望する
花鈴ですが、今まで友達が
いなかっただけに

同年代の少女たちの
ちょっとしたやり取りにも
つまづくもの悲しさ……。

1巻ではお近づきのしるしにと
お菓子など、ささやかな贈り物を
し合う同僚たちを見て

(賄賂……!!!)と
カン違い衝撃を受けたり、

この国では女性が刺繍を贈る
のは、愛の告白を意味すると
知らずに同僚に配ったりと
世間知らずっぷりが描かれます。

2巻では令光が会話して
くれるようになったのに

花鈴(どうしよう 何か
答えないと会話が
終わっちゃう……!)

「いくら色んな術を
知ってたって 私は
人とのつきあい方が
わからない。」

コミュ障あるあるすぎて
他人とは思えない……。

今巻で牢獄そのものの
「冷宮」に掃除に行くよう
命じた女官の言い草も

「あなたちょっと……
顔が陰気で、暗くて、
侘しいでしょ?」

「あ、くれぐれも
(冷宮の担当になったこと)
お父様には言わないでね?」

(悪意に満ちた顔)

父親は貴族から庶民にまで
幅広く怖れられてるのに、
後宮での花鈴の扱いが
酷いのは

(コイツをどう扱っても
父親は口を出さない)と
気づかれてるんでしょうね。

ONE PIECEでプリンや
カタクリがビッグマムの子
なのに虐められてたのも
そんな事情だと思ってます。

冷宮勤めのお婆さん女官にも

「冷宮に掃除の宮女が
来るなんて聞いたこともない。

あんたも、まあまあ
嫌われてんだね」

と言われる有様。

この人も女性なのに隻眼
だし、ワケありなんでしょうね。

花鈴の髪飾りは薬入れ、
(今回登場したのは
栄養剤的なモノ)

腕輪には刃物、
帯どめには小型ノコギリと

冴羽リョウのジャケット
ばりに色々仕込んで
いる……。

お父様もちょっとだけ
登場します。

娥将軍「お前はいまだに
あの女のことを……」

気になる台詞が出て
きましたが、それより
目の上アイシャドウ
(トーン)だと

髪型的にバンコランっぽく
見える……。

ところで皇帝陛下に
思いっきり名乗ってるけど
いいのか?花鈴。