前作『BEASTERS』もそうでしたが
あえて極端な設定にすることで
現実世界だと「小さな悩み」で
済まされることを、巨大な問題と
して描くことができます。
本作の世界では
1:異常気象で12月でも暑い。
2:不況で国が貧しくなり、
学校は倒産した大型百貨店を使用。
設備等は90年代のまま。
というのはともかく、
3:少子化が進んで子供が
大事にされすぎている。
具体的には
・先生の方が生徒に敬語を使う。
・「少年愛護法」で
未成年の殺人は
相手が成人なら無罪。
そりゃ先生もへりくだります。
・「トラウマゼロ」教育を
校訓にして、生徒を保護の名の
もとに見張っている。
学園長「嘘つきの子供はトラウマを
抱えた子供と同様 忌まわしい
矯正するべく連れて行くしか
ないようですね 地下へ」
詳細はこれから明かされると
思いますが、なんかヤバい
施設がありそうですね。
そっちの方がトラウマものでは?
あと学園長めっちゃ怖い。
子供=若さは素晴らしいと
思うあまり
致死量寸前のヒアルロン酸や
コラーゲンを顔に注入することで
若々しさを保っている92歳。
でも手はシワシワの老人のもの。
整形のし過ぎで表情筋が
壊死しているので、怒りを
示す時は杖で眉間を下げる。
(=眉と目がつり上がる)
作中世界の歪みをわかりやすく
象徴する存在です。
今のところはラスボス?
4:サンタクロースを狙う
謎の組織「赤衣(あかえ)の
特捜隊」
「冬村隊長」って冬村さんの
身内……?
5:サンタクロースとは一体何者か?
三田くんは末裔という設定ですが
人を超えた能力を持ち、呪いが
解けたら14歳がジジイになるとか
そもそも人間なの……?
5:小野さんは一体
どうしたのか?
冬村さんの行動原理ですが
一巻末に登場したのは本当に
本人……?
もしかして地下施設にいた?
関係ないけど、制服の
足もとがブーツという
学校は珍しいですね。
なおサンタクロースの話は
短編『ボタボタ』にも収録
されてますが、全然別物の
設定です。
サンタの顔や体格は似てます。
続きはまたそのうちに。