昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

旧アニメ版『銀河英雄伝説』その1

※監督の名前を取って
「石黒版」とも言います。

基本的には原作通りですが
外伝のエピソードも
組み込まれたり、

オリジナルエピソードが
入ったりと、若干の改変は
あります。

大人になってから改めて観て
みると

(SFの皮を被った時代劇……)と
思いつつもそれがまたいい。

十代の頃はメインキャラに
目が行きがちですが

歳をとると脇役のおっさんにも
深く共感するようになります。

今回はアンスバッハについて語ります。

アンスバッハは昔はキルヒアイス
殺した男=嫌いという認識の方が
強かったのに、

今だと
(そうだよな……そう簡単に
旗幟を変えて、20歳の若者の
下につけないよな……)

とかしみじみ思うように
なりました。

忠誠心は篤く、爆弾テロが起きた
クロプシュトック事件
(一期9話)では

爆発直後の現場に飛び込んで
主君ブラウンシュヴァイク公を
探し回ります。

(この時キルヒアイス
ラインハルトを探していて
直前に顔を合わせています)

しかし主君を盲信して
いたわけではなく、

反乱を起こした領土への核投下を
諌めて獄中に入れられたことも
あるほどまっとうな人物でした。

 オーベルシュタインの作戦で
オフレッサー上級大将が
貴族連合を裏切ったと誤解され

ブラウンシュヴァイク公に
詰め寄った彼を、最終的に
アンスバッハが撃ち殺します。

その遺体を前に呟く
諦観のこもったこのシーン
(本伝第一期20話)

「そんな恨めしそうな目を
しなさんな」

「私だって明日はどうなるか
しれないんだ」

「今日のうちに死ねたことを
感謝すべきかもしれんよ」

故・井上真樹夫さんの
渋い声と演技も相まって
なんとも印象深いシーンです。

一度は頷いたものの、土壇場で
自決を臆したブラウンシュヴァイク公に
強引に毒を飲ませながらも

本人の望み通り、ラインハルト
暗殺を実行しようとしますが……。

 主君の遺体に武器を隠し、
暗殺相手に近づくというのは
始皇帝暗殺のエピソードを
彷彿とさせますが

あんなでかいモノ仕込んで
よくバレなかったなとかは
気にしないように。

続きはまたそのうちに。

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