『アニメ三銃士』(87~)はアレクサンドル・
デュマ原作の『三銃士』をオリジナル設定を
アニメ化した作品です。
酒井法子の主題歌『夢冒険』も翌年の
甲子園で流れるなど、何かと話題になりました。
田舎から出てきたばかりのダルタニャンが
パリで有名な三銃士と決闘騒ぎとか
王妃の首飾り事件、バッキンガム公暗殺、
鉄仮面の謎など
子供向けにアレンジされつつも
原作エピソードはちゃんと踏襲しています。
オリジナル設定は銃士隊入隊以前から
ダルタニャンがやたら象にこだわりを見せたり
オリキャラの孤児の少年「はだしのジャン」が
ダルタニャンの相方として登場し、
移動式のお風呂屋さんをジャンと共にやってたり。
(この当時、主人公たちの平均年齢が高い作品は
原作つきでもオリジナルの子供キャラを
出してました)
あと、本来は銃士たちには従僕がついてますが
登場しなかったり、
人妻のヒロイン・コンスタンスが
ボナシューの娘に改変は仕方がないとして
この作品最大のヒットの要因は
アラミスを男装の麗人にしたことでしょう。
フランスの歴史モノ×男装の麗人=ベストマッチ!!
(イエーイ!!)←仮面ライダービルド風
当時、劇場アニメも作られ
アニメディアの表紙をアラミス一人で
飾ってたはず。
映画の内容も彼女の過去に関する
ものでした。
ダルタニャンとは対立関係に当たる
ロシュフォール伯やリシュリュー枢機卿も
実にいいキャラで、
終盤、鉄仮面に対抗するために共闘する際の
ロシュフォール(CV千葉繁)&
アトス(CV神谷明)のコンビなんて
面白いに決まってるじゃないですかーー!!
普段物静かに悪巧みしてる
リシュリュー閣下までキレて本を振り回して
たのが忘れられません。
(演じられた田中信夫さんのご冥福をお祈りします)
平野文さん演じる悪女ミレディーも印象深いキャラでした。
『アニメ三銃士』のヒット以降、NHKで
ナディアなど多数の名作アニメが
作られるようになります。
そういう意味でも偉大な作品です。